外壁塗装は手抜き工事が多い?三大手抜き工事の例とその解決策
外壁塗装は手抜きしやすい
外壁塗装は、非常に手抜きが多い業界です。
なぜなら、手抜きをしてもお客様にはすぐにはわからないからです。
今回は、代表的な手抜き工事と解決策を紹介します。
手抜き工事その1
塗装回数を減らす
外壁塗装の作業の流れはおおざっぱに言うと、足場設置→高圧洗浄→下地処理→養生→下塗り→中塗り→上塗り です。
塗装回数を減らすのは、中塗りの部分です。
なぜなら中塗りと上塗りは同じ塗料を使用することが多いため、言葉は悪いですが二回塗らずとも「ばれない」からです。
もちろん2回塗るべきところを1回しか塗りませんので、塗膜が薄くなりメーカーが公表している性能は発揮しません。
ですので、「シリコンなので10年持ちますよ」と言われていても、半分の5年以下で劣化してしまいます。
解決策
工程ごとの写真を提出して(見せて)もらうか、または毎日作業終わりに「今日はOO作業まで終わりましたよ~」と報告してもらいましょう。
中塗りと上塗りの色を見分けがつきやすいように、変えてもらうましょう。
ただし、あまりに違う色(例えば、中塗りが青で上塗りがピンクなど)だと今度は仕上がりの色が想像と違くなりますのでご注意ください。
手抜き工事その2
規定乾燥時間を守らない
それぞれ塗料には、「これだけ乾燥させれば重ね塗りをしてもいいよ」という時間が決められています。
例えば日本ペイントのパーフェクトトップの場合は、以下のように決められています。
5~10℃ | 23℃ | 30℃ | |
---|---|---|---|
指触乾燥 | 40分 | 15分 | 10分 |
塗り重ね乾燥 | 8時間以上 | 3時間以上 | 2時間以上 |
乾燥時間を守らずに重ね塗りをすると、蒸発するはずだった塗料に含まれる溶剤や水分が中に閉じ込められます。
そうすると、後にその溶剤や水分が蒸発して上に塗られた塗膜を押し出し、水ぶくれのような膨れを生じさせます。
膨れは美観を損なうだけでなく、膨れた部分は塗膜が薄くなり剥がれやすい状態になるため、劣化を早めることになります。
ふくれについてはこちらの記事をご覧ください。
解決策
乾燥時間をどれだけ設けるか聞きましょう。
そこで曖昧な返事をしたり、極端に短い乾燥時間を言われたら危険です。
塗装をしてから次の塗装に入るまでのインターバルを、ご自身で測るのは一日工事に張り付いていない限り厳しいかと思います。
また職人さんも人間のため、疑われたまま工事をするのは気持ちのよいものではありません。
仮に極端に短い乾燥時間を言われた場合は、メーカー既定の乾燥時間に対してなぜ短いのか理由を聞いてみましょう。
納得のいく理由でなければ、メーカー公表の乾燥時間を設けるようにお願いするのが吉です。
手抜き工事その3
下塗りがおろそか
下塗り作業に手を抜くケースは、屋根塗装や木部塗装の場合に多いです。
悪意のある手抜きの場合もありますが、現地調査員の知識不足ということもあります。
実は劣化が激しいスレート屋根や木部は、水分の吸い込みが激しいため、下塗りを2回塗る必要が出てくる可能性があります。
弊社のパートナー企業には、現地調査をする際に、外壁や屋根に水をかけてみて吸い込みの度合いを測る会社があります。
現地調査段階で水分吸い込みが激しいことがわかれば、下塗りも重ね塗りが必要なため、予め見積もり段階でお客様にもそのことを説明し、下塗り材も2回分計上しておきます。
しかしそういった現地調査がなく、工事当日になって下塗り材を1回分しか持ってきていないとなると吸い込みが激しくても、そのまま中塗りに移ってしまうという手抜き工事が発生するのです。
下塗り作業は、次の工程である中塗りの塗料の密着性を良くする接着剤の役割を持つので、必要不可欠な作業です。
もし、下塗りを作業が不十分で、そのまま次の工程に移ってしまうと、結局すぐに外壁の塗膜(塗装した膜)が剥がれてしまう、という事態が起こります。
解決策
- 見積り段階で、屋根や木部の下塗り回数を確認する。
- 仮に契約後の場合は、吸い込みが激しいことがわかった段階で下塗りを回数を確認する。
まとめ
上にあげた手抜き工事以外にも、細かい手抜きは他にもあります。
外壁塗装は、いかに真摯に塗装と向き合っている会社に出会うことができるかが鍵です。
決して安い金額ではないため、満足のいく塗装ができるよう外壁塗装パートナーズではあなたの塗装会社探しのお手伝いをします。
まずはお気軽にご相談ください。