外壁塗装で一番重要な下地処理ってなにをするの?
下地処理の高圧洗浄は外壁塗装の標準工程
一般的な外壁塗装の工程を大まかに言うと、足場・高圧洗浄・下地補修(下地調整)・養生・下塗り・中塗り・上塗り・清掃の8つです。
(塗装業者によって、工程の順番は前後しますのでご注意ください。)
外壁塗装で行われる工程についてはこちらをご覧ください。
この中で、下地処理は「高圧洗浄」「下地補修(下地調整)」の2つのことを言います。
下地処理は塗料を密着させるために行う必須工程
どんな建物の外壁塗装でも、下地処理を行わないで塗料を塗ることはあり得ません。
なぜなら、下地処理を行わないで塗装をしても、完成直後はわからないのですがすぐに剥がれてきてしまうからです。
当社では外壁塗装を女性の化粧に良く例えますが、下地処理(高圧洗浄・下地補修)は化粧品の密着をよくするための洗顔・化粧下地とほぼ同じ役割を担っています。
表面が汚れている状態で上物を塗っても、ちゃんと塗れなかったりすぐ落ちてきてしまうのは、外壁塗装も化粧も同じです。
外壁塗装では下地処理を確実に行わないと、塗料がきちんと密着してくれません。
さらに外壁塗装は大体の場合、7年から10年に1度ですので、汚れや下地の劣化具合も相当溜まっています。
そのため、かなりしっかり下地処理を行う必要があるのです。
下地処理は手抜きが一番行われやすい工程
外壁塗装で一番大変で、時間もお金もかかる工程が下地処理です。
特に下地補修・下地調整は、よほど素材の状態が良い場合を除いて、手間も根気もいる仕事です。
おまけに上から塗料を塗ってしまったら直後には全く違いが分からないため、真っ先に手を抜かれる工程がこの下地処理です。
適当にやっても適当にやらなくても、素人には全く分からないため手を抜きやすく、おまけに塗装業者としても手間が省けるので無理に安い金額で受けた現場ではほぼ間違いなく手を抜かれます。
逆に言うと、しっかりした業者ほど下地処理の重要性を説明しますし、具体的にどんな下地処理を行うのかも説明しますので、良い業者を見分ける一つのポイントです。
また、説明はしっかりしていたにもかかわらず、実際に施工になった時に工期を短縮して次の工程に入ろうとしていることが発覚した場合は、現場の責任者ときちんと工程を確認する必要があります。
手抜き業者についてはこちらの記事をご覧ください。
下地処理にかける工期で塗装業者を見極める
ご自宅の大きさにもよりますが、一般的には下地処理には以下の工期がかかります。
- 高圧洗浄 1~2日
- 乾燥 1~2日(気温が低いと更に時間がかかります)
- 下地補修(下地調整) 1日~3日
特に下地補修は、ご自宅の劣化状況に応じてかなり日数が変わります。
築年数がかなり経過している場合は、3日以上必要な場合もあります。
工期は費用と直結しますが、下地処理は外壁塗装の品質にも直結します。
工期が長い場合や短い場合は、「なぜこの工期なのか?」を必ず業者に説明してもらいましょう。
また、複数の業者から見積もりをとって、その際にどういった工事をやるのか聞き比べることもいいかと思います。
まとめ
下地処理は、外壁塗装で一番重要な工程です。
外壁塗装の品質を高めるためには、塗料と業者の腕の両方が揃うことが必須ですが、塗装業者の一番の腕の見せ所が下地処理です。
塗装「職人」として、高い品質の施工を確実に行ってくれる、モラルの高い塗装業者を、見積もり段階でしっかりと見極めて依頼するようにしてください。