高圧洗浄って何のためにやるの?相場価格はどれくらい?
高圧洗浄で汚れと古い塗料を落とす
高圧洗浄は防水に問題が無い場合を除いて、下地処理の一番最初の工程で行います。
業務用の高圧洗浄機で、長年のついた外壁のホコリ・コケ・カビ・古い塗料を落とします。
なぜなら、ホコリやコケ、はがれかかった古い塗料が外壁についたまま、上から新しい塗料を塗っても全く意味がないからです。
塗ったとしても、すぐに剥がれて、外壁がボロボロになってしまいます。
ですので、外壁を綺麗な状態にするための高圧洗浄は、重要な作業になります。
高圧洗浄の相場価格は施工m²あたり100円~300円ですが…
WEBサイトなどで塗装業者さんが項目の単価を足す際、高圧洗浄はだいたいm²あたり100円~300円で記載されていることが多いです。
ただ大前提として、外壁塗装の見積もりで相場の単価は意味がありません。
なぜなら、業者の慣習として「これくらいの金額」ということはありますが、あくまで慣習で、法律や業界のルールとして決まっているわけではないからです。
そのため、セット販売(パック価格など)のような形で隠してしまうこともありますし、標準施工である高圧洗浄の単価を安くして、オプション施工の単価を引き上げるということもできてしまいます。
詳しくは相場単価一覧の記事をご覧ください。
高圧洗浄の工期はどれくらい?
高圧洗浄の工期は乾燥も含めて短いと2日、長いと4日かかります。
- 高圧洗浄 1~2日
- 乾燥 1~2日(気温が低いと時間がかかります)
高圧洗浄のあとに十分な乾燥期間をとらないと、塗装した後で塗膜内部で蒸発し、塗膜が膨らむ要因になるため注意が必要です。
外壁の劣化原因である「ふくれ」については、こちらの記事をご覧ください。
高圧洗浄はどれくらいの力で行うか?
外壁塗装の高圧洗浄は、業務用の高圧洗浄機を使います。
だいたい家庭用高圧洗浄機の2倍~3倍の圧力の、10~15
高圧で「汚れを洗い流す」というより「削り落とす」といったほうが正確かもしれません。
高圧洗浄の注意点
1. 雨漏りの疑いがある場合は高圧洗浄の前に補修を行う
現地調査の際に雨漏りが発見されたり疑いがあった場合は、高圧洗浄を行う前に補修を行います。
2. 高圧洗浄でも足りない場合はバイオ洗浄を行うことも
カビやコケがかなり生えている時は、薬剤(強力なカビキラーのようなもの)を高圧洗浄機で使う水に溶かして、バイオ洗浄を行うことがあります。
ただバイオ洗浄を行うかどうかは、壁の素材や劣化具合、塗装業者の考え方によっても変わりますので、バイオ洗浄を行う=丁寧とは一概に言えません。
3. 高圧洗浄の時は洗濯物を取り込んでおきましょう
高圧洗浄を行うと、壁についている汚れが水しぶきと一緒に飛び散ります。
ある程度は足場の保護シートでカバーされるのですが、どうしても一定量は保護シートを抜けて行ってしまいます。
ほとんどの場合、塗装業者さんがご自宅はもちろん、近所の方にも説明をしてくれますが、注意が必要です。
まとめ
高圧洗浄は外壁塗装の標準工程の一つで、必ず行う工程です。
高圧洗浄の後に行う下地補修と併せて外壁塗装の工程の中でも地味で手間もかかりますが、非常に重要な工程なため、塗装業者のモラルが問われる工程です。
高圧洗浄と下地補修にどれだけ手をかけたかによって、次の塗装の時期が決まるといっても過言ではありません。
時間をかけてしっかりとした高圧洗浄を行ってくれる塗装業者を選びましょう。
外壁塗装の全工程についてはこちらをご覧ください。