【シーサンドコート編】住友林業で建てた家の外壁塗装は、住友林業に頼むべきか?
住友林業から外壁塗装の受け「シーサンドコート」の提案をされた。
この塗料の評判ってどうなの?そんな方向けの記事です。
>>外壁塗装の相場は?単価、塗料、坪数別の価格表まとめ
住友林業からオリジナル塗料のシーサンドコートの提案を受けた
住友林業で一戸建てを建て、築10年経過のタイミングの方からの相談で一番多いのは、
「住友林業から塗り替えの提案を受けたが、かなり高額だと思うので、個別に塗装店にお願いしたい。
ただ、住友林業オリジナルのシーサンドコートという塗料の風合いは、気に入っていて悩んでいる」
というものです。
築年数が10年前後の方は一回目の塗り替えなので、また違ったご相談をいただきますが、築20年も超えてきますと、住友林業の延長保証などにはあまり魅力を感じることがなくなってくるようで、焦点は塗料の種類にだいたい絞られます。
このページでは、住友林業オリジナル塗料シーサンドコートについて詳しく検証し、塗装店に個別にお願いをするべきか、住友林業に外壁塗装をお願いするべきなのかの判断材料を提供したいと思います。
シーサンドコートは住友林業が製造していない
シーサンドコートは住友林業オリジナル塗料とありますが、住友林業は塗料メーカーではないので、当然実際に製造している塗料メーカーが別にいます。
その会社はエスケー化研株式会社。
一般に知られてはいませんが、日本ペイントや関西ペイントなどを抑えて、一戸建てなど、建築用塗料のNo,1シェアのメーカーです。
塗装業界で知らない人は、一人もいない有名企業です。
セラミック着色素材・マイカ・珊瑚・ホタテの貝殻を骨材に使用した、アクリルシリコン樹脂系仕上げ塗材です。
その風合いや原材料から、分類でいえば「石材調仕上げ材」に該当すると思われます。
シーサンドコートと似たような塗料を探してみる
エスケー化研にとって住友林業は重要な取引先ですから、全く同じ塗料を市販するということは戦略的にもないと思います。
ただ、全くの新商品を住友林業のためだけに製造ラインを用意し製造するという事もこれまた考えにくいですので、何かの塗料にひと手間加えたものがシーサンドコートだと考えられます。
その塗料を探すべく、最新のシーサンドコートⅢをより詳しく見てみたいと思います。
ヒントとなるのは上塗り材以外の塗材です。
なぜなら、わざわざ下塗材などまで住友林業オリジナルの材料を作るはずがないと思うからです。
基本的に、シーサンドコートというのは上塗り材です。
この上塗り材を外壁に塗るためには、下塗材、中塗材を塗ってからシーサンドコートを塗る必要があります。
分類 | 塗料名 | 類似塗料 |
---|---|---|
下塗材 | 水性ミラクシーラーエコ | 水性ミラクシーラーエコ |
中塗材 | 弾性カラーサーフSi | SKカラーサーフ |
オプション | 低汚染クリヤートップコート キレインコート | SKセラファイントップ |
案の定、下塗材の水性ミラクシーラーエコは、エスケー化研株式会社の全く同名の下塗材がありました。
そして中塗材の弾性カラーサーフSiですが、全くの同名はありませんが「SKカラーサーフ」という中塗材がありますので、ほぼこちらで間違いないと思います。
そしてオプションの低汚クリヤーコートのキレインコートですが、これも「SKセラファイントップ」が該当すると思われます。
画像検索してみると、弾性カラーサーフSiはSKカラーサーフと同じ一斗缶、キレインコートもSKセラファイントップと同じ一斗缶に、シールが貼られているのがわかります。
エスケー化研の塗料でシーサンドコートⅢに似た塗料はどれか?
では、これらのヒントを元にエスケー化研の塗料を調べていくと、候補として3つの塗料があがります。
- サンドフレッシュ
- セラミスマイル
- セラミエレガンス
どれも石材調仕上の塗料ですが、2番のセラミスマイルだけトップコートがSKセラファイントップではなく、SKシリコンクリヤーWとなっています。
そうすると、より似ているのは1番のサンドフレッシュSiと3番のセラミエレガンスです。
正直塗料缶の見た目や、謳い文句からは差を見いだせません。
用意されている色の種類が違いますので、最終的には仕上がりのデザインで決めてよいレベルだと思います。
なぜ住友林業に外壁塗装を頼むと高いのか?
住友林業の外壁塗装は、子会社である住友林業ホームテック株式会社が請け負います。
では、住友林業ホームテック株式会社からの外壁塗装の提案と、普通の塗装店からの提案でなぜここまでの金額の開きが出るのでしょうか?
その理由は明白で、利益を取ろうとする会社が1つ増えるからです。
塗装店からの見積提案は、塗装店の利益だけですが、住友林業ホームテック株式会社の見積提案には塗装店の利益にプラスして住友林業ホームテックの利益が追加されているからです。
塗装業者の選び方については、以下の記事でも詳しく紹介していますのでご覧ください。
まとめ
住友林業オリジナルのシーサンドコートと、上にあげたサンドフレッシュSiやセラミエレガンスの塗った後の見た目が全く同じという訳では、もちろんありません。
ただ通常の塗料と比べ、石材調塗料というだけで仕上がり具合は今までに比べて大幅に変わります。
どんなに高くてもシーサンドコートにしたい、類似品にして後悔したくないという事であれば、住友林業にお願いするのが懸命です。
シーサンドコートにしなくても良いが、あのような風合いの外壁にしたいという事であれば、上記の塗料の他にも、日本ペイントや関西ペイントなど他メーカ―でも同様の塗料は市販されています。
ご近所で似たような外壁で気になったお宅があれば、実際にどのメーカーの塗料を使ったのかをヒヤリングするのも良いかもしれません。
より詳細な事を知りたい場合は、是非専門のアドバイザーがおりますので是非ご相談ください。
住友林業が出しているもう一つのオリジナル塗料については、こちらの記事をご覧ください。