訪問販売に外壁塗装をお願いしても大丈夫?4つのチェックリストを解説
この記事でわかること
- 訪問販売に外壁塗装を依頼していいのか?
- 悪徳な訪問販売業者が使う手口
- 訪問販売業者での外壁塗装をおすすめしない理由
>>外壁塗装の相場は?単価、塗料、坪数別の価格表まとめ
外壁塗装の訪問販売は信用できるのか?
外壁塗装は訪問販売が非常に多い業界で、信頼できる営業マンと出会うことがとても難しいです。
全ての訪問販売の営業マンが信頼できないというわけではありませんが、訪問販売でのトラブルが多いのは事実です。
実際、国民生活センターには年間6,593件もの訪問販売によるリフォーム工事の相談が寄せられています。
日に直すと、一日18人もの方がクーリングオフなどを検討するほど困っているのです。
訪問販売によるリフォーム工事・点検商法|独立行政法人国民生活センター
※ここでは「屋根工事」「壁工事」「増改築工事」「塗装工事」「内装工事」の合計を「リフォーム工事」としています。
国も警鐘を鳴らしているほど問題になっている訪問販売ですので、ここでは「こんな営業マンは要注意」というポイントをいくつかご紹介いたします。
悪徳訪問販売による4つのよく使う手口
よく使う手口その1
大幅な値引きをする
「社長決裁が出たので、今日中にご契約してくだされば30万お安くできます」
「この地域の実績を作りたいので、モニター価格でここから50万安くなります」
値引きはありがたいものですが、大幅な値引きはそれを見込んで金額を設定しています。
訪問販売の場合、値引き後の金額も相場より高いことが多いため、急かされても相見積もりを取って比較することが賢明です。
よく使う手口その2
点検を装う
「近所で工事をしている者ですが、壁にヒビが入っていたので、心配でピンポンしました。雨漏りしているかもしれないので、無料で一度点検しましょうか?」
「屋根が大分傷んでいるようなので、一度無料で点検しましょうか?」
点検商法という、現在最もトラブルが多い訪問販売の手口です。
悪徳業者だと自ら瓦を割り、その写真を撮影し、不安を煽ることがあります。
無料という言葉が魅力的ですが、点検自体を断った方がトラブルに巻き込まれる可能性が低いです。
よく使う手口その3
不安を煽る
「漆喰が傷んでいるので今すぐ工事しないと雨漏りします」
「外壁のヒビが深いところまで至っているため、このままいくと木が腐ってしまいます」
これも訪問販売に多い手口です。
事細かに調査をしてその結論に達しているのであればいいのですが、根拠なく外観を見ただけで言っているケースが多いです。
よく使う手口その4
オリジナル塗料をやたら勧めてくる
「この塗料はメーカーと共同開発したうちのオリジナルです。セラミックが入っているので30年以上持ちます」
外壁塗装の訪問販売に非常に多いケースです。
オリジナル塗料の中でも訪問販売がよく使うのが「石材調塗料」です。
「石は無機質のため劣化しません。なので30年以上長持ちします」などというオーバートークで高額の契約をされている相談者が非常に多いです。
訪問販売をオススメしない理由
冒頭でも述べたように、訪問販売をされている業者全てが悪徳というわけではありません。
中には高い志で誠実な営業をされている会社もあります。
しかし構造的に訪問販売がオススメしづらいというのは事実です。
オススメしづらい理由は以下3つです。
- 相場より高い
- 塗装の知識が乏しいので欠陥工事になる恐れがある
- 必要のないリフォームを勧められる可能性がある
一つずつご紹介していきます。
1. 相場より高い
訪問販売の業者は、実際に塗装を行う工事会社ではなく、販売会社であることがほとんどです。
工事自体は付き合いのある塗装店にお任せします。
その場合どうしても中間マージンが発生しますので、塗装店に直接工事を頼むより高額になります。
さらに訪問販売の営業マンの給与体系は契約金額に対してインセンティブ(報奨金)が発生する仕組みになっていることがほとんどです。
つまり契約金額のいくらかをその営業マンが貰っているということです。
一軒一軒をピンポンして回り、何度も断られる訪問販売は人材不足で、このような給与制度にしないと採用ができないからです。
インセンティブが目的で訪問販売をしている営業マンが多いため、提案金額を高くして自分の手取りを増やそうとします。
上記の理由から、一般の戸建て住宅でもびっくりするほど高額の200万超えの見積もりがでていることが多いです。
2. 塗装の知識が乏しいので欠陥工事になる恐れがある
訪問販売のほとんどが販売会社です。
工事は下請けの塗装店にお任せしています。
現場を知らず、塗装の知識が乏しい営業マンが提案しているため、「この壁にこの塗料を塗ってはまずいだろう」という見積もりを出されることがあります。
塗料のことはお客様自身も詳しくないため、そのまま話が進み、塗装後数年で塗膜が割れたり、膨れたりという不具合が発生し、その時にはその業者が倒産しているなんてことがよくあります。
3. 必要のないリフォームを勧められる可能性がある
これについても理由は1番と同じですが、訪問販売の営業マンはなるべく高い金額で受注をしたいです。
理由は給料がたくさん貰えるからです。
それに加えて、悪徳訪問販売会社はリピートでお客さんを増やそうという長期的な目線がありません。
ある特定の地域を食い荒らし悪評が出始めたら、また別の地域にいくというまるでイナゴのようにターゲットエリアを変えていく業者が実在します。
そのため目の前の一件を「騙してでも高額受注に繋げよう」という心ない営業活動の被害にあわれた方が、国民生活センターなどに相談をしているのです。
訪問販売だけでなく、他の会社からも見積りをとる
何度も言いますが、全ての訪問販売業者が悪いわけではありません。
しかしその業者が言っていることが正しいか、値段が適正かどうかということは比較しないことには絶対にわかりません。
訪問販売の業者は比較されることを嫌がるため契約を急かしますが、とにかく相見積もりを取って比較することをオススメします。
仮に契約をしてしまっても8日以内でしたらクーリングオフができるので、その間にこっそり相見積もりを取って、契約内容が高いことがわかった場合のみクーリングオフをするという選択でも大丈夫です。
外壁塗装パートナーズでは、塗装金額の相場や塗料の選定などにも詳しい外壁塗装アドバイザーがおりますので、まずはお気軽にご相談ください。