外壁リフォームのカバー工法なら格安になる!外壁塗装と徹底比較
新築から10年が過ぎて、そろそろ外壁の汚れやくすみがきになってきた方というは、外壁のリフォームを考えるタイミングです。
外壁のリフォームといえばまず思い浮かべるのが外壁塗装ですが、外壁の塗装だけで片付かない問題も抱えていれば、外壁ごとリフォームするのも賢い方法となります。
外壁のリフォーム方法の中でもしっかりと美しさが復活して、さらに費用を抑えることができるのが『カバー工法』です。
ここでは、外壁のリフォームをお考えの方は必見となる、外壁リフォームのカバー工法について紹介しましょう。
外壁リフォームの方法は3つ
マイホームの外壁に汚れやくすみが目立ってきた方。
ご近所からの見た目も気になるし、なにより「汚れてきた」と感じるマイホームでは気持ちよく住み続けることができません。
そこで、外壁を美しく復活させるためにリフォームを施すわけですが、外壁の状態や予算などに応じていくつかのプランが考えられます。
外壁リフォームには3つの方法があります。
・外壁の塗り替え
・外壁サイディングの張り替え
・金属系サイディングの重ね張り
この3つの方法のうち、3つ目に挙げた「金属系サイディングの重ね張り」がいわゆる『カバー工法』と呼ばれるリフォーム方法になります。
それぞれのリフォーム方法について特徴や費用を詳しく見ていきましょう。
外壁材がわからないという方はまずこちらからご覧下さい。
>>外壁材の種類と特徴を比較!ピッタリな外壁材が一目でわかる
もっともメジャーな方法が「外壁の塗り替え」
外壁リフォームの方法の中でもっともメジャーな方法となるのが外壁塗装、つまり「外壁の塗り替え」です。
外壁全体を新たな塗料で重ね塗りすることで、新築のころのようなツヤと輝きを取り戻します。
外壁塗装では、塗装職人が手作業で塗り替えをおこないます。
使用する塗料のグレードや住宅の広さなどによって費用は大きく異なり、一般的な住宅の外壁・屋根のすべてを塗り替えた場合の工事費用の相場は100~140万円程度になります。
>>外壁塗装の相場は?単価、塗料、坪数別の価格表まとめ
外壁塗装は、外壁の汚れやくすみが目立っているながらも、外壁の建材自体には傷みが認められない場合におすすめの方法です。
外壁材に傷みがなければ、塗装の塗り替えだけでも十分に新築同様の輝きを取り戻すことができます。
外壁のリフォーム方法としては、もっとも費用が安いという点も大きなメリットだといえるでしょう。
ただし、外壁塗装が向いているのはあくまでも「外壁材に傷みが認められない場合」です。
もし外壁材が激しく傷んでいて、雨漏りや水漏れが発生している場合やその危険が明らかな場合には、外壁塗装だけでは改善できません。
外壁塗装の訪問セールスをおこなっている業者には「外壁塗装で雨漏りが止まります!」とアピールしている業者がいますが、これは間違いです。
外壁塗装には、外壁材を雨水や水分から守るコーティングとしての効果がありますが、すでに塗膜が劣化していて、さらに外壁材にまで水分を通してしまう状態になっていれば、過度の期待はできません。
外壁塗装は、人間に例えると「お化粧直し」と同じだと言われています。
お化粧直しでリフォームが済む程度なら、外壁塗装でも十分に効果が期待できます。
しかし、人間に例えると「体質改善から見直す必要がある」とか「美容外科手術が必要」といったレベルでは、お化粧直しだけでは解決できないこともあります。
ここまで事態が深刻化していれば、外壁の塗り替えはおすすめできる方法ではなくなってしまいます。
根本からすべて解決するなら「サイディングの張り替え」がベスト
外壁リフォームの方法で、根本からすべての問題を解決できるのが「サイディングの張り替え」です。
古くなったサイディングボードを撤去して新品のサイディングボードに張り替えることで、まさに新品の外壁へと生まれ変わります。
すでに雨漏りや水漏れが発生している、室内の結露が激しいといった症状が認められる場合は、サイディングボードだけでなく内部の防水層まで傷んでいる可能性があります。
内部の防水層まで傷んでいる場合は、外壁を塗り替えても防水効果が回復することはありません。
サイディングの張り替えは、外見上の見た目を整えるというよりも、外壁の機能自体を完全に回復させることを目的としたリフォーム方法だといえます。
サイディングの張り替えは、一般的な住宅でも最低200万円以上の費用がかかると考えておく必要があります。
また、サイディングの張り替えで気を付けておきたいのが「どうしても同じ模様のサイディングボードに張り替えたい」という要望です。
サイディングボードの中には、レンガ模様や石調などの意匠性が高い製品があります。
工場で生産されたサイディングボードを張り付けるだけでおしゃれな仕上がりになるのは非常に魅力的なのですが、サイディングボードは定番商品でも数年でバージョンアップや廃番になってしまいます。
基本的に10年前の製品と同じものはメーカーが生産していないと考えていいでしょう。
定番の模様であれば似ている製品でごまかせますが、新築時に意匠性が高いものを採用していると、似た製品でさえも手に入りません。
卸問屋が在庫を持っていれば別ですが、手に入りにくい製品だと施工業者が普段は取引がない問屋から割高で仕入れることになるので、材料費が高くなってしまいます。
張り替えでは、ガラリとイメージが変わってしまうとしても、現行でラインナップされているサイディングボードを選びましょう。
外壁のみの傷みなら「カバー工法」で完全復活!
外壁に傷みがあるものの、内部への雨漏りや水漏れなど水分の侵入がない場合には「カバー工法」がおすすめです。
カバー工法とは、既存の外壁材の上から新たに金属系のサイディングボードを張り付ける工法で、別名「重ね張り」とも呼ばれています。
既存の外壁の上に、その名のとおり新たな外壁材で「カバー(覆う)」わけですから、気になる外壁の汚れ、くすみ、キズや剥がれなどは完全に隠れてしまいます。
カバー工法は、外壁塗装よりも費用は高くなりますが、サイディングの張り替えをするよりもはるかに安く外壁をリフォームできます。
外壁のカバー工法、費用の相場はいくら?
カバー工法を使って外壁をリフォームした場合、工事費用の相場は100~170万円程度になります。
この相場はあくまでも30~40坪程度の一般的な住宅を例に外壁のみのリフォームをおこなった場合の金額です。
マイホームの外壁面積がもっと広い場合や屋根もあわせてリフォームする場合などは、さらに高額になることがあります。
また、外壁リフォームの施工業者によって金額に差があるため、できるだけ外壁リフォームの費用を抑えたいと考えるのであれば、複数の施工業者から見積書を取り寄せて、価格を比較する必要があります。
「複数社に見積もりを依頼する」といっても、手あたり次第に見積もりを依頼してしまうと、比較に迷ってしまいます。
外壁リフォームで複数社から見積書を取り寄せる場合は、2~3社がベストだと覚えておきましょう。
2~3社を比較すれば、各業者の特徴や相場感は十分に読み取ることができるはずです。
カバー工法のメリット
外壁の傷みが少なく防水層の交換などが不要の場合は、カバー工法によるリフォームがおすすめです。
カバー工法で外壁をリフォームするメリットを挙げてみましょう。
①仕上がりが美しい
カバー工法では、既存の外壁材の上に新たに金属系のサイディングボードを張り付ける工法です。
表面の外壁材は新品が使用されるため、新築同様の美しい仕上がりになります。
金属系の外壁材というと、トタンのような金属感が強いものをイメージする方が多いかもしれませんが、金属系サイディングボードにはさまざまなバリエーションがあります。
オーソドックスでありながらモダンなイメージの金属感があるもの、レンガ調のもの、石調や大理石調のもの、木目調のものなど、金属系の素材『ガルバリウム鋼板』を加工したものとは思えない意匠性が高いものもラインナップされています。
また、カラーバリエーションも豊富で、商品によっては20色近いカラーから選択も可能です。
カバー工法は、美しさだけでなくマイホームを手軽にモダンな方向へとイメージチェンジできるというメリットも魅力です。
②住宅への負担は軽い
カバー工法で使用される金属系サイディングボードの素材『ガルバリウム鋼板』は、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の名称です。
ガルバリウム鋼板は平均で厚さ0.3~0.5㎜と非常に薄いのが特徴で、サイディングボードの自重も1㎡あたりが3~4㎏しかありません。
通常の窯業系サイディングボードの自重は1㎡あたり15㎏程度であることを考えれば、重ね張りするとしても住宅への負担は非常に軽くなります。
③費用が安い
カバー工法は比較的に工事費用が安いのが特徴です。
サイディング全体の張り替えでは最低でも200万円、サイディング内部の防水層まで交換しているとサイディングボードのグレードにもよりますが300~400万円の費用がかかることもあります。
一般的な住宅でカバー工法を採用した場合の相場は100~170万円なので、工事費用は半分弱程度に抑えられる計算です。
外壁をしっかりリフォームしたいけど、費用は抑えたい…といった方にはカバー工法がおすすめです。
④耐用年数が長い
カバー工法でリフォームすれば、耐用年数が長いため長期的にみるとリフォームの手間やコストが削減できます。
カバー工法の耐用年数は25年以上です。
金属が主材となっているため定期的なチェックやメンテナンスは欠かせませんが、雨漏りや水漏れに対しては25年以上の安心を買うことができると考えれば良いでしょう。
外壁リフォームの中でもっとも安価なのが外壁塗装ですが、外壁塗装の耐用年数は平均的に10~15年程度です。
劣化を感じる前にメンテナンスを心がけるなら、中程度のグレードであるシリコン樹脂塗料を使ったとしても10~12年に一度は塗り替えの必要があります。
カバー工法を採用すれば、外壁塗装の2倍の耐用年数が得られるので、メンテナンスの手間を大幅に削減できるのは大きなメリットとなるでしょう。
⑤工期が短い
カバー工法は工期が短いため、外壁リフォームを施工している間の不具合が少ないというメリットがあります。
一般的な住宅の外壁リフォームの工期を比較してみましょう。
施工種類 | 工期 |
---|---|
外壁塗装 | 7~10日間 |
カバー工法 | 4~6日間 |
張り替え | 9~12日間 |
このように比較してみると、工期がもっとも短いのはカバー工法によるリフォームです。
カバー工法なら、最短で4日程度でリフォーム工事が完成します。
外壁リフォームの工事中は、住宅の周囲に足場が建つため、家の出入りにも不自由が生じます。
屋外に洗濯物を干すこともできないし、子どもがいる家庭では危険があるため注意は怠れません。
このような不都合を考えれば、リフォーム工事の工期はできるだけ短いほうがベターです。
カバー工法ならどの方法よりも工期が短くて済むため、できるだけ工期を短縮したい方にはカバー工法がおすすめです。
⑥防音性・遮熱性が強化される
カバー工法では、既存の外壁の上にさらに金属系サイディングボードを張り付けるため、外壁の厚みが増すことになります。
外壁の厚みが強化されると、防音性や遮熱性が強化されます。
特に金属系サイディングボードに使用されるガルバリウム鋼板は熱反射性に非常に優れており、カバー工法によって室内が快適になることが期待できます。
カバー工法が向かないケース
メリットが多いカバー工法による外壁リフォームですが、カバー工法が向かないケースもあります。
カバー工法の採用は避けたほうが良いケースを挙げてみましょう。
①雨漏り・水漏れ・激しい結露が発生している場合
屋内に雨漏りや水漏れ、激しい結露が発生しているようなケースでは、外見上は美しさを取り戻したとしてもカバー工法では症状の改善が期待できません。
雨漏り・水漏れ・結露の原因は、外壁から雨水などの水分が侵入し、さらに内部の防水シートまで腐食しているためです。
外壁を一次防水と呼び、内部の防水シートを二次防水と呼びますが、屋内への水分侵入が認められる場合は二次防水が機能を失っているとみて間違いありません。
カバー工法がフォローできるのは損傷が外壁でとまっている場合のみで、内部の損傷が発生している場合は思い切って張り替え工事をお願いする必要があります。
②リフォーム費用を思い切り安くしたい場合
カバー工法は効果や長期的なトータルコストをみれば安く済ませられるリフォーム方法ではありますが「一番安く済む方法」ではありません。
外壁のメンテナンスにかけられる予算が低い場合は、カバー工法よりも外壁塗装のほうがおすすめです。
カバー工法でさまざまな金属系サイディングボードを比較するのもいいですが、外壁塗装でも塗料のグレードやカラー、仕上げ方法の選び方次第では意匠性が高い施工が期待できます。
外壁リフォームを思い切り安く済ませたいと希望する場合はカバー工法よりも外壁塗装をおすすめします。
モルタル外壁の場合
マイホームの外壁がサイディングではなくモルタルの場合はカバー工法は施工できません。
カバー工法は、既存の外壁材がサイディングの場合に限られます。
モルタル外壁の場合、既存のモルタル材を撤去してからサイディングに施工することになるので、カバー工法では施工不能です。
カバー工法は、既存の外壁材がサイディングボードであることが前提のリフォーム方法だと心得ておきましょう。
カバー工法を活かすために外壁リフォーム・塗装業者の診断を受けよう!
外壁リフォームの方法としては比較的に低コストでありながら美しい仕上がりを期待できる「カバー工法」ですが、あなたのマイホームにカバー工法が適しているのかは、専門のリフォーム・塗装業者でないと判断できません。
外壁のリフォームをお考えの場合は、まずは専門業者に診断してもらって適切な方法の提案を受けたうえで、見積書を作ってもらうのがベストです。
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カバー工法が適している住宅であればカバー工法について詳しく、カバー工法ではない方法が向いている住宅であれば別の方法を丁寧に説明してくれるでしょう。
カバー工法を含めて外壁のリフォームをお考えの方は、ぜひ外壁塗装パートナーズまでご相談ください!