ダイワハウスの外壁塗装はなぜ高い?費用は?保証は?大和ハウスに任せるべき?詳しく解説
ダイワハウスで家を建てた多くの方が、家のメンテナンスについて頭を悩ませているのではないかと思います。
ダイワハウスの場合、10年目や15年目の定期点検の際に外壁や屋根の塗装を勧められる方が多く、中には美意識が高く外壁の色あせや汚れが気になって塗装を検討するという方もいらっしゃいます。
まずは、ダイワハウスで塗装のお見積りを出してもらおうと考える方も多いのではないでしょうか?
しかし、塗装をダイワハウスにそのまま依頼するのは少し待ってください。
今回は、ダイワハウスに住んでいる方なら誰しも疑問に思うであろう「ダイワハウスに塗装を依頼するのはどうなのか?」について解説していくので、今後の外壁塗装を考える上で参考にしてみてください。
読み終わる頃には、安心できる会社に塗装を任せて50万円以上安くする選択肢が増えているはずです。
この記事では、
- 他社に頼んだ場合の費用と保証の比較
- ダイワハウスの家の塗装の注意点
- 自分で塗装業者を選ぶ際のポイント
を中心に解説していきます。
~記事の前に~
ダイワハウスの外壁塗装でご相談や業者の選定でお困りなら、外壁塗装パートナーズまでご相談ください。
既に見積もりを貰っている方こそ、お気軽にお問い合わせ下さい。
無料でダイワハウスの施工実績が豊富な塗装店をご紹介します。
ダイワハウスに塗装を依頼すると何故高いの?
外壁や屋根の塗装を検討する時に真っ先に思い浮かぶのは、家を建ててくれたダイワハウスですよね。定期点検時にダイワハウスから勧められた方が多いと思うので、ごく自然な発想です。
もちろん、ダイワハウスや大和ハウスリフォームで塗装をすることもできます。
ただ、弊社以外のどの塗装サイトでも言われている通り、とにかく価格が高いです。
まず、大和ハウスリフォームのホームページに記載されている価格を見てみましょう。
工事内容:外壁塗装+シーリング工事
費用:160万円~
延床面積約30坪(外壁面積約44坪)の場合。水性シリコン塗装。(足場等仮設費用を含みます)
【価格に含む工事】
・延床面積約30坪(外壁面積約44坪)の外壁に水性シリコン塗装を行う場合。
・外壁面洗浄、下地処理。
・足場等の仮設工事。
【価格に含まない工事】
・軒天・サッシ・樋の塗装。
・胴差しの脱着。
・外壁面やバルコニーなどにあるエアコン室外機などの一時撤去及び復旧。
屋根・外壁|費用の目安(大和ハウスリフォーム)
一般的な塗装の相場価格としては、この金額の半分程度です。
また、上記では室外機の移動が価格に含まれない工事に入っていますが、塗装工事をする上で必ず必要になります。
ダイワハウスの最終見積価格は、家の広さや色々なオプションを付けた上で決まりますが、弊社に相談をいただいた方の情報を取りまとめたところ、屋根と外壁合わせて大体300~350万円の提案が出てくることが多いみたいです。
参考として、外壁塗装パートナーズで屋根と外壁を塗装した方の実績価格としては、大体130~150万円が一番多い価格帯となります。
では、何故こんなに価格が高いのでしょうか?
理由は主に以下の通りです。
- 下請の塗装業者に工事を依頼するため中間マージンが発生する
- 大手ハウスメーカーのブランド料が上乗せされる
- ダイワハウスが延長保証するための費用がかかってくる
ダイワハウスからお見積書を出してもらってもこんなことは書いてありません。
書いてはいませんが、間違いなく料金を高くしている原因です。
さらに、実は価格が高いことが原因で施工に手を抜かれているとしたらどうでしょう。
何故そんなことになるのか、わけがわからないと思います。
まずは、価格が高い原因から詳しく見てみましょう。
▼あわせて外壁塗装の相場価格も知りたい方はこちら
ダイワハウスの中間マージンが発生する
これについては、少し調べればどこでも言われているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
実際に工事で手を動かすのは塗装職人さんですが、もちろんダイワハウスも業者を手配する際には人件費や利益をとらないといけないという事情はあります。
下請けならまだマシな方で、孫請けに工事が任されて二重三重に人件費や利益が取られていることがほとんどです。
家のメンテナンスは外壁塗装だけではないので、今後のことも考えると、できるだけ余計な費用をかけたくないというのが家主側の本音ですよね。
ダイワハウスのブランド料が上乗せされる
上記のように、下請けに工事を依頼して中間マージンを取るのは建築業界全体に言えることですが、特に大手のハウスメーカーは高額なブランド料を上乗せする傾向にあります。
大手の安心感をお金で買うという考え方をする方もいらっしゃいますが、元々ご自宅を建てる時に安心できる高価な家を購入しているはずなので、品質に関わらないところで今後のメンテナンスも継続的にブランド料を払っていくのは、なかなか大きな負担です。
ダイワハウスの延長保証の維持費がかかる
ダイワハウスは有料メンテナンス工事をすることで保証期間を延長することができるのが魅力です。
現在ホームページを確認すると”雨水の浸入を防止する部分”の保証期間は30年で、有料メンテナンス工事をすることで15年保証を延長することができます。15年も延長してくれるハウスメーカーはなかなかないので、維持費が必要となるのは当然です。
しかし、気を付けていただきたいのは、この保証年数は最近一番高いグレードの家を建てたパターンのみ適用されるということです。
多くの方の保証内容は、”雨水の浸入を防止する部分”の保証期間が15年、有料メンテナンス工事による保証延長が10年となっているのではないかと思います。詳しくは、ご自宅を購入した際の資料を確認してみてください。
基本的に塗装工事の場合、どの会社で塗装をしても5~10年の工事保証が付くため、10年保証してくれる会社を選べば自分で塗装店を探しても保証期間が変わらないケースが多いです。
ダイワハウスで外壁塗装をするメリット・デメリット
先ほど、費用が高いことが原因で施工に手を抜かれているかもしれないというお話をしましたが、こちらで詳しく解説します。
これまでダイワハウスに塗装を頼むと価格が高くなる理由を説明してきましたが、価格が高くなるとダイワハウスの家に住んでいる方以外にも困る方が出てきます。
それは、下請けや孫請けで実際に工事をする塗装業者です。
ハウスメーカーに塗装を依頼する方からは、ハウスメーカーと一緒に高い利益を得ていると勘違いされてしまうのですが、下請けや孫請けは、指定された高額な塗料を仕入れつつ、かなりの薄利で工事を請けています。
ハウスメーカーから塗装を提案する場合、あまりにも法外な金額にしてしまうと他の塗装会社にお客さんが流れてしまいます。ただ、大手のハウスメーカーである以上、1件1件の工事からしっかりと利益は確保しないといけません。
そこで、より安く請けてくれる業者に工事を任せようと考えます。
塗装業者としても、大手の下請けともなれば、工事の数は十分あるので、多少安く工事を請けても、自分たちで個人宅に営業して塗装工事を受注できない業者からすれば、職人たちを暇にさせることがないのでメリットがあります。
しかし、スケジュールが工事で埋まっているのに利益がでない状況が続くと、何とか会社を潰さないよう、規定より塗料を薄めるということを起こしてしまいます。
そもそも塗料は薄めて使うものですが、規定よりも薄くした場合、
- 塗膜の劣化が早くなり想定していた年数もたない
- 塗料の伸びが良くなるので工事が早く終わるため人件費を抑えられる
- 使用している塗料が少なく済むので仕入れ値が安くなる
ということが起こります。
住んでいる人からすれば安心感があると思って高額な塗装費用を払ったにも拘わらず、こんなリスクがあるのはたまったものではないと思います。冷静に考えて、下請け構造が良くない、そんな塗装店は職業倫理がない、ハウスメーカーにしっかり監督させればいい、など色んな批判があるでしょう。
しかし、大きいハウスメーカーであるが故に、下請けとの上下関係があるが故に、変化を起こせない実態があります。ハウスメーカーからすれば、下請けの会社はいくらでもあるので、安く請けてくれる塗装会社に頼みたいと思うでしょうし、下請けという構造を続ける以上、根底から解決するのが難しい問題です。
ダイワハウスで塗装するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
ダイワハウスの保証延長を利用できる | とにかく費用が高くなる |
自分で塗装業者を選ぶ手間がない | 誠実な塗装業者を自分で選べない |
自社で建てた家なので構造をしっかり把握している | 下請けまで工事内容が正しく共有されていないことがある |
ダイワハウスの家を塗装する際の注意点
ダイワハウスで建てた家、大和ハウスで過去に外壁塗装をした家には、今後の外壁塗装を考える上で注意しなくてはいけないポイントがあります。
それは、熱可逆性アクリル樹脂の外壁とラバーウォール塗料でメンテナンスをしたことがある家は、しっかり業者を選ばないと施工不良が起きる可能性があるという点です。
また、ヒートブリッジ(熱橋)対策や目地のコーキング(シーリング)についても、他のハウスメーカーとは違う対応が求められます。
そして、施工不良はダイワハウスで塗装を依頼する場合も例外ではありません。
熱可逆性アクリル樹脂
ダイワハウスで建てた家には、外壁が熱可逆性アクリル樹脂でコーティングされていることがあります。
熱可逆性アクリル樹脂は、日光の熱でコーティングの中の空気層が膨れてしまうケース、コーティングの上から別の溶剤系塗料(シンナーを混ぜて作る塗料)を塗ることで内側のコーティングが溶けて膨れてしまうケースの二つがあります。
外壁材とコーティングの間に膨れが発生してしまうと、ちょっとした衝撃で膨れが壊れてしまい、外壁材を守ることができなくなってしまいます。
本来は、熱可逆性アクリル樹脂のコーティングを全て剥がして塗装すべきなのですが、費用や手間を考えると現実的ではありません。
なので、膨れている部分を削ってから水性塗料(シンナーではなく水を混ぜる塗料)で塗装をするか、カバー工法で外壁の上から別の壁で覆ってしまうかのどちらかが一般的です。
ラバーウォール
以前、ダイワハウスで外壁塗装をしてもらったことがある人は聞き覚えがあるかもしれません。
ラバウォールは弾性がある塗料で、大和ハウスは外壁のメンテナンス時期を迎えた家に、外壁と目地の表面をまとめて塗る提案をしていました。この工法であれば、目地が多いダイワハウスでもメンテナンスコストを抑えられると考えられていたからです。
しかし、ラバーウォールで塗装した家の多くで膨れが発生してしまいました。
しっかり外壁と目地で別の処理をしなくては防水性能が保てないにもかかわらず、まとめて表面を覆ってしまったことで空気や水分が入り込んでしまったことが原因です。膨れが発生した家は、大和ハウス側で補修したようですが、後から膨れが発生するケースも珍しくありません。
また、ラバーウォールで塗装された家は表面の塗料を弾いてしまうため、そのまま塗装をすることはできません。
なので、以前までは熱可逆性アクリル樹脂のようにカバー工法で表面に新しい外壁を貼り付けるのが一般的な対応でした。しかし、現在はカチオンシーラーという下地を塗ることで塗装をすることができるようになったので、以前よりも塗装のハードルはかなり下がっています。
ヒートブリッジ対策
ヒートブリッジ(熱橋)は、外壁の外側に鉄骨の影が浮き出たように見える現象で、XEVOΣ(ジーヴォシグマ)など鉄骨造りが採用されているダイワハウスの建物では冬場に見られます。
外壁の内側にある断熱材と鉄骨の温度が異なるために起こる現象なので、特に瑕疵や不具合というわけではありませんが、もしかしたら内部に結露が起こる可能性があります。
また、見栄えという点でも一部が濡れて、一部が乾燥しているように見えるので、気になる方もいると思います。
基本的に塗装で対応するものではありませんが、気になる場合は、断熱塗料を使用することで緩和することが可能です。
目地のコーキング
ダイワハウスだけでなく、基本的に現代の家は外壁パネルを並べて壁面を作り、パネルとパネルの間の目地に防水処理(コーキング)することでできています。
そして、ダイワハウスの家はとても高級なので、外壁パネル(サイディングボード)がとても厚い仕様になっています。
一般的な家のサイディングボードの厚さが約14mmに対して、ダイワハウスの家は16~26mmとなっているので、断熱性だけでなく防音性、耐火性にも優れています。
また、一般的なサイディングボードよりも小さいので、多くのパネルを繋ぎ合わせることになります。
注意点としては、サイディングボードが厚く小さいので、目地の箇所が多く、深くなるためコーキング材を充填する際に、他の家よりも量が必要になるということです。
もし、例えば訪問販売の会社など知識がないところから見積もりを出してもらって契約した場合、施工時に気付いてコーキングが十分されないことなども考えられます。
コーキングは防水の要なので、安心できる塗装店で施工してもらいましょう。
自分で塗装会社を選ぶ際の注意点
これまで説明してきたように、高額な費用を払ってダイワハウスに塗装を依頼しても、大手ゆえに高額なブランド料や中間マージンを払って、結果的に質が高いわけではない指定の塗料を使わなくてはいけないということがあります。
そこで、外壁塗装パートナーズでは下請けに工事を任せない自社施工の塗装業者で塗装をしてもらうことをお勧めします。
ただし、自社施工の塗装業者ならどこでも良いというわけではありません。
良い会社もあれば、悪い会社もあります。ダイワハウスの家なら、ダイワハウスの家に向いている塗装店というものも存在しますので、全国で1,000社を超える塗装業者とお付き合いがある弊社の視点で、いくつか検討の進め方についてポイントをお伝えします。
- ダイワハウスの家で施工実績がある業者を選ぶ
- 必ず複数の業者と相見積もりを取る
- ただし、あまりにも多くの業者を手配し過ぎない
当たり前のことばかりですが、どれかが出来ていないと結論が出せずに検討が頓挫してしまいます。
むやみに先延ばしにしてしまうと、せっかく高い費用をかけ建てた家の外観や防水機能が悪くなってしまい、結果的に家の寿命を縮めてしまうので、これら三点だけは忘れずに検討を進めてください。
それぞれのポイントについて説明します。
ダイワハウスの家で施工実績がある業者を選ぶ
ダイワハウスは、大手のハウスメーカーの中でも特に塗装に注意が必要なハウスメーカーです。
先ほど紹介した通り、ダイワハウスの家を塗装する際は、熱可逆性アクリル樹脂、ラバーウォール、ヒートブリッジ、目地のコーキングと他の家とは違う対応が求められるので、塗装店の知識や経験が問われます。
塗装店に問い合わせて、ダイワハウスの施工実績を確認したものの、実は経験がなかったということも考えられます。
そこで次のポイントが重要になります。
必ず複数の業者と相見積もりを取る
外壁塗装は家の広さや塗料のグレードによって大きく価格が変わります。
1社だけですと、その比較検討ができませんし、まずはご自宅の場合はいくらが適正なのかということを把握するためにも、比較検討は必須です。
ある塗装店からダイワハウスならではの提案が出てきたときには、他の会社は何故そうしないのか確認することでダイワハウスの塗装実績もある程度把握が可能です。
上手な検討をする上でコツがあります。
それは最初から各塗装会社に全く同じ塗料で提案を出すよう依頼をしない方がお得になる可能性が高いということです。
なぜなら、各塗装会社が塗料を仕入れる際の商流が異なるので、仕入れが得意な(お得に提案が出せる)塗料も異なってくるからです。
大前提として、家の外壁に合う適切な塗料を選ぶ必要があるので、各社から得意な塗料の提案や説明を聞いた後、気に入った塗料でお見積りを揃えてもらうとスムーズです。
また、その他にも各塗装会社が信用ができるか、担当者との相性は問題ないか、工事はしっかりやってくれそうかなど、様々な要因で判断すべきものなので、面倒でも後悔が無いよう必ずしていただくことをお勧めします。
あまりにも多くの業者を手配しすぎない
この点を最初から理解できる方は、お見積り慣れしている上級者です。
このポイントの意図は、”外壁塗装は家の寿命を伸ばすために必ず必要なものなので、検討自体を取りやめないよう、欲張って対応できない程多くの会社からは話を聞かない”というものです。
上記の”必ず複数の業者から相見積もりを取る”の最後で「面倒でも後悔が無いよう」比較検討をしていただきたいと説明しましたが、あまりにも選択肢が多く面倒な状況になると心的飽和という考えることを放棄してしまう状態になり、検討自体を取りやめてしまう方がとても多いです。
冷静に考えれば、必ずしなければいけない塗装を先延ばしにすることは、家の寿命を縮めることだとわかりますが、心的飽和の状態では冷静な判断ができなくなってしまいます。
そのため、各社に現地を確認してもらって提案を聞いたり、見積もりを出し直してもらったり、等のやり取りの工数を考えるのであれば、大体3社で比較することをお勧めします。
弊社に相談をいただく方で、比較検討を成功させて実際に塗装をした方も、3社から提案を聞いている方の割合が圧倒的に高いです。
結論:ダイワハウスの家の外壁塗装はどうすべき?
他社との比較検討をした上で最終決定することをお勧めします。
ダイワハウスからお見積りを取ったとしても、これまで説明させていただいたように、価格の面でも保証の面でもダイワハウスで塗装をしないと損をするということはありません。
そして、比較した上で、安心できる業者が見つからずダイワハウスに最終決定するのであれば、それも一つの選択だと思います。
しかし、比較検討をしないで決めてしまうのは、塗装業界の人間として、下請け構造の不健全さや、単純に価格的な理由から残念に思います。
もし、比較検討をしてみたいということであれば、弊社でお手伝いできることがあります。
弊社では、自社で一貫して工事ができる塗装業者をご紹介しています。
ダイワハウスの家に塗装経験がある会社のみ手配させていただくことも可能です。
審査基準をクリアした会社のみを手配させていただき、現地を見ていただいたり、お見積りを出していただくことができますので、是非お問い合わせください。
ダイワハウスの住宅 外壁塗装のポイント
- ダイワハウスの価格は相場の倍以上
-
価格が高くても施工が保証されるわけではなく
まだ不具合が残っている家もある -
ダイワハウスの延長保証が15年の人は延長を検討する価値あり
延長が10年の人は他の塗装店でも保証は変わらない -
自分で塗装店を選ぶ場合は注意点あり
闇雲に探すよりプロに相談して手配してもらうのがベスト