住友不動産の外壁塗装はおすすめ?「屋根・外壁塗装パック」の評判や口コミをチェック
マイホームの外壁塗装を検討している方なら、一度は「住友不動産の外壁塗装」の広告を目にしたことがあるかもしれません。
住友不動産の外壁塗装は、大手グループ企業のスケールメリットを存分に活かした料金体系が魅力で、評判やインターネット上の口コミも上々です。
業界でも最大手の住友不動産が提供する外壁塗装ですが、評判どおりに安く、しかも高品質に仕上がるのでしょうか?
本当に満足できる仕上がりになるのでしょうか?
ここでは住友不動産で建てた戸建ての外壁塗装について、内容や工事の仕組みなどを大解剖していきましょう。
関連記事:外壁塗装の相場について
>>外壁塗装の相場は?単価、塗料、坪数別の価格表まとめ
住友不動産の外壁塗装はパック料金のとおりにならないことがある!
住友不動産が提供している「屋根・外壁塗装パック」は、坪数×〇〇万円の定額制。
口コミでは「予算が立てやすい」と好評ですが、実はパック料金のとおりにならないことがあるので要注意です。
パック料金はあくまでも最低料金であると考えて、ほかの外壁塗装業者の見積もり価格としっかり比較したうえで決断しましょう。
住友不動産の外壁塗装はわかりやすい定額制
住友不動産の外壁塗装は『屋根・外壁塗装パック』という商品名で販売されています。
外壁塗装の難しいところは、何にどれだけのお金がかかるのかがわからない点だといわれています。
実際に見積書を取り寄せても、必要な工事がしっかりと盛り込まれているのか、項目ごとの価格が適切なのかを比べる資料がないのです。
そう考えると、はっきりと「これくらいだと〇〇万円」と価格が明確な定額制は、外壁塗装に不安を抱えている方にとって非常に取っ付きやすい設定だといえるでしょう。
住友不動産の『屋根・外壁塗装パック』は、なんと足場代込みで最低価格が2.1万円×坪数という低価格で外壁・屋根まるごとの塗り替えが可能です。
エリアによっては、税別で63万円、税込みなら約68万円(消費税8%の場合)で外壁塗装が実現します。
一般的に、街の外壁塗装業者にお願いした場合の相場は100~140万円ですから、価格破壊レベルの低価格だといっても過言ではありません。
インターネット上の評価や口コミをみると「100万円オーバーを覚悟していたので、思っていたよりも安く済んでよかった」といったものが目立ち、実際にかなりの低価格で外壁塗装が実現しているようです。
坪数×〇〇万円の定額制で予算が立てやすい
住友不動産の外壁塗装は「坪数×〇〇万円」の定額制です。
定額のパックには、次の各工事が含まれています。
・足場
・屋根塗装
・外壁塗装
・軒天塗装
・破風塗装
・雨樋塗装
もちろん、塗装工事をおこなうにあたっては必須となる高圧洗浄や養生もパックに含まれているので、ひととおりの必要な工事は揃っていることになります。
また、坪数と掛け合わせる工事単価はエリアによって区別されています。
・東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、奈良、兵庫エリア
・宮城、広島、福岡エリア
・北海道エリア
工事単価は関東から関西にかけての大都市圏でもっとも高く、地方の大都市になると2,000円引き、北海道では3,000円引きという、非常に明瞭な設定となっています。
塗料のグレードにあわせた3つのプラン
住友不動産の外壁塗装では、塗料のグレードによって3つのプランが用意されています。
プラン・エリア別の工事単価を表にまとめてみました。
シリコン塗装プラン | フッ素樹脂塗装プラン | 遮熱塗装プラン | |
---|---|---|---|
東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・京都・奈良・兵庫 | 坪数×2.4万円 | 坪数×2.8万円 | 坪数×2.8万円 |
宮城・広島・福岡 | 坪数×2.2万円 | 坪数×2.6万円 | 坪数×2.6万円 |
北海道 | 坪数×2.1万円 | 坪数×2.5万円 | 坪数×2.5万円 |
最低価格(30坪) | 63~72万円 | 75~84万円 | 75~84万円 |
※価格はそれぞれ消費税別
プランはシリコン樹脂系塗料・フッ素樹脂系塗料・遮熱塗料の3グレードが用意されています。
もっともリーズナブルなのが「シリコン塗料プラン」です。
リーズナブルといっても、標準的な性能が十分に期待できるシリコン樹脂系塗料を使用するため「安いが性能は期待できない」といったプランではありません。
外壁塗装の費用を抑えたい方、特にこだわりはないが必要なメンテナンスは欠かせないという方には、シリコン塗装プランがおすすめとなるでしょう。
シリコン塗料プランよりも性能を重視したいという方には「フッ素樹脂塗装プラン」がおすすめです。
外壁・屋根に付着した汚れを浮かせて雨水で洗い流すセルフクリーニング機能が備わっているため、美しさと耐久性はバツグンです。
省エネ性を向上させたい方には「遮熱塗料プラン」がおすすめ。
NCK販売株式会社が販売している『アドグリーンコート』という特殊な塗料を使用したプランです。
遮熱塗料とは、ナノサイズのセラミック粒子が塗膜にびっしりと敷きつめられることで、太陽から放たれる遠赤外線を反射し、熱の放出性を高めて、建材に熱だまりが起きないようにする塗料です。
夏場の暑い日差しを反射して室内の温度上昇を抑えられる効果があり、住友不動産のホームページでは「最大で年間約50%の光熱費削減」と紹介されています。
・外壁塗装をリーズナブルに実現したい
・汚れを防いで美しさを保ちたい
・光熱費を抑えた省エネ住宅を目指したい
それぞれのこだわりに応じたプラン選択ができて、しかもプランによる工事価格の差は最大で12万円ですから、自由にプランを選びやすくなっています。
パック料金でおさまらない?住友不動産の外壁塗装で注意すべきポイント
「パック料金で工事価格は一律、だから安く済ませられてお得だ」という印象が強い住友不動産の外壁塗装ですが、果たして本当にそう旨い話があるのでしょうか?
一般的な外壁塗装の相場は100~140万円ですから、相場の半額程度でおさまる可能性もあるなんて、にわかには信じられないでしょう。
ここでは、実際に施工してもらった方の評判や口コミの中でも「パック料金でおさまらなかった」というケースに注目して、なぜパック料金でおさまらなかったのかの理由を解説していきます。
下地調整・コーキング改修・付帯部分の塗装は別工事になる
住友不動産の外壁塗装では、通常の外壁塗装工事でおこなうべき基本的な項目はしっかりと充足しています。
ただし「下地調整・コーキング改修・付帯部分の塗装は別工事になる」という点には注意が必要です。
外壁に大きなひび割れがある場合と「クラック補修」が必要になります。
また、外壁材にサイディングボードが使用されている住宅では、コーキング改修による追加費用の発生は避けられません。
サイディングの目地コーキングの耐用年数は7~10年と外壁よりも短く、劣化を放置すると雨漏りや水漏れ、サイディングの破損などの原因になるため、塗り替えの際には必須工事となります。
コーキングは、サイディングボードで仕上げられている住宅ではなくても、窓サッシの周辺には必ず使用されています。
塗り替えのタイミングで必ず改修すべき部分なので、劣化の程度を確実にチェックしておきましょう。
さらに、バルコニーやウッドデッキなどの付帯部分は追加工事となり、塗装費用が別途発生します。
「足場代込み」の条件から外れていた
住友不動産の外壁塗装では「足場代込み」がひとつの魅力となっています。
ただし『屋根足場』が必要な場合は別途費用が必要となるため、たとえば直角三角形型の広い方屋根の住宅や、屋根のこう配が急角度の住宅では、追加の足場工事費がかかります。
「坪数」の定額に隠されたマジック
あなたは「マイホームの坪数はいくらですか?」と聞かれたとき、どの数字を回答しますか?
一般的に『坪数』とは住宅の建坪を指します。
建坪とは簡単にいえば「一階部分の床面積」を指す用語で、地上階+上層階の総面積を指す場合には『総床面積』と呼びます。
単純にいえば、一階部分の面積が同じであれば、一階建てでも三階建てでも『建坪』は同じになるのです。
住友不動産の外壁塗装では「坪数×〇〇万円」の定額制をうたっていますが、ここでいう坪数は一般的にいう建坪ではありません。
ホームページなどには詳しい説明がありませんが、ここでいう坪数とは『総床面積』をさしています。
あなたが「ウチの坪数は30坪だな」と思っていても、実はそれは一階部分の床面積で、見積もりをとってみると実は45~50坪だった、なんてケースも多々あります。
単価の基準となる坪数が15~20も違えば、工事価格の差は30~40万円にもなるので、思っていたほどは安くならないおそれもあるということです。
エリア外は非対応
住友不動産の外壁塗装は、対応エリアが限定されています。
対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・岐阜・三重・大阪・京都・奈良・兵庫・宮城・福島・広島・山口・福岡・佐賀で、さらに市区町によって対応不能エリアがあります。
対応不能エリアでは住友不動産の外壁塗装が利用できないという点は要注意です。
必ずあなたのご自宅が対応エリアに入っているかを確認してから問い合わせをしましょう。
遮熱塗料に過度の期待は厳禁!冬場の断熱効果は薄い
パック料金でおさまらなかったというケースではありませんが、期待が外れたという声が目立つのが「遮熱塗料プラン」です。
住友不動産のホームページでは「年間の光熱費を50%カット」と紹介されていますが、実は遮熱塗料が性能を発揮するのは夏場だけです。
遮熱塗料には、冬場に温まった室内の空気を逃さないようにする『断熱』の効果はなく、アドグリーンコートのホームページでも「電気代20%を削減」と住友不動産と比べるとかなり控えめなアピールになっています。
暑い日差しが降り注ぐ夏場の光熱費を抑える効果は十分に期待できますが「年間を通じて」というわけではないので過度の期待は厳禁です。
住友不動産の外壁塗装は自社施工ではない!
外壁塗装業界の価格破壊ともいえる住友不動産の外壁塗装ですが、ひとつ大きな問題があることは無視できません。
あなたは「住友不動産の外壁塗装」と聞くと、誰が塗装工事をするのだと想像しますか?
もちろん「それは当然、住友不動産の外壁塗装部門の職人さんでしょ?」と答えますよね。
ところが、その回答は不正解です。
住友不動産の外壁塗装では、実際に施工するのは住友不動産の自社職人ではなく、下請け・孫請けの塗装業者になります。
もともとはリフォーム事業を下請けに回していた名残りで生まれた
新築住宅の建築だけでなく、リフォーム部門でも有名な住友不動産ですが、実はもともと外壁塗装は専門ではありません。
それがなぜ、大々的に「住友不動産の外壁塗装」と宣伝して多くのお客さまを獲得しているのでしょうか?
住友不動産のリフォーム現場では、常に外壁塗装は下請け・孫請けの塗装業者が施工していました。
営業マンがリフォーム工事を獲得するなかで、お客さまから「外壁と屋根の塗り替えもしたんだけどね…」と相談を受ける機会があると、自社と取引がある下請け業者に工事を回していました。
この名残りで「外壁塗装も売り出して、リフォーム事業を総合的に拡大しよう!」という流れになって「住友不動産の外壁塗装」が誕生したのです。
つまり、そもそもどころか今もなお、住友不動産の外壁塗装では自社職人ではなく100%が下請け・孫請けの塗装業者による施工です。
住友不動産は、外壁塗装の工事契約だけ獲得して、その手間賃としての中間マージンを差し引き、実際の工事は下請け・孫請けの塗装業者に回しているだけの存在だといえます。
低価格の下請け工事では良質な仕上がりが期待できない!
住友不動産の外壁塗装に関する評判・口コミをチェックしてみると「以前、住友不動産の外壁塗装の下請けをしていた」という職人さんのグチがちらほらと見つかります。
価格破壊なみの超バリュープライスで工事を獲得して、そこから中間マージンを差し引いて下請け・孫請けの塗装業者に工事が回ってくると、当然、下請け・孫請けの塗装業者が手にする代金はごくわずかになりますよね。
外壁塗装の原価率は約60%にもなるといわれており、工事価格が安くなると当然に下請け・孫請け業者の収入が大きく削られてしまいます。
そのため、まったく同じ塗装業者でも、自社で工事を獲得するのと住友不動産の下請けとして施工するのとでは、品質に差が生じます。
依頼主さまが実際に施工する下請け・孫請けの塗装業者を選べるわけではありません。
安い代金でも丁寧な仕事をする業者がいれば、工期が短いし少しばかりは手を抜いても構わないといった誉められない業者もいます。
「住友不動産の外壁塗装」という大きな看板はありますが、工事の質は下請け・孫請けの塗装業者次第になるため、一定の品質では仕上がらないというデメリットを抱えていることは心得ておくべきでしょう。
安心の品質を得たいなら街の塗装業者に依頼するのがベスト!
住友不動産の外壁塗装は、わかりにくい外壁塗装を一定の規格でパッケージングした明瞭なプラン設定で「外壁塗装って何にいくらかかるのかわからない!」とお悩みの方にも取っ付きやすいサービスを提供しています。
価格も通常の相場よりはるかに安く設定されているので、定期的なメンテナンスをしっかりしていて
・今回は劣化が少ないのであまり手をかける必要がない
・空き家になっている実家を「とりあえず」で塗装しておきたい
といった方には適しています。
しかし、プラン設定されているということは「状態に応じた柔軟な対応ができない」ということでもあります。
まったく同じ規格で建てられた住宅でも、劣化の程度は同じではありません。
住友不動産の外壁塗装では「プラン外なので」と手が届かないケアもあるのです。
外壁塗装で本当に安心できる品質を得たいのであれば、パック料金を設定している大手のリフォーム会社よりも、あなたの街で評判が良い中小の外壁塗装業者にお任せするのが一番です。
外壁塗装パートナーズでは、あなたの街で評判が良い外壁塗装業者を簡単3ステップで最大3社までご紹介いたします。
ご紹介する塗装業者はすべて厳選した自社施工の業者なので、無駄な中間マージンは発生しません。
安心の品質を適正価格でご提供する外壁塗装パートナーズまで、ぜひお気軽にご相談ください。