トヨタホームの外壁塗装の費用はなぜ高い?30年無料は?保証は?どこに依頼するべきか詳しく解説
- トヨタホームで行う外壁塗装の相場観
- トヨタホームの外壁保証の延長は気にしなくてよい理由
- 外壁塗装をおこなうベストな業者
国内の注文住宅メーカーの中でも強力なシェアを誇っているトヨタホーム。
多くの方が描く理想の住宅を提供していますが、住宅の美しさや機能性を維持するには定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に、外壁や屋根のメンテナンスは必須です。
とはいえ、トヨタホームの自社メンテナンスの見積書を見ると、驚くほどの高額になっていて目を疑う方も多いでしょう。
実は、トヨタホームの外壁塗装はトヨタホーム以外の業者でも十分に対応できます。
「なんとかしてトヨタホームの外壁塗装を安く済ませたい!」という方のために、トヨタホームの外壁塗装を安く済ませるコツをご紹介します。
>>外壁塗装の相場は?単価、塗料、坪数別の価格表まとめ
トヨタホームの自社メンテナンスは高額になる!
トヨタホームといえば、2017年の販売戸数が4,810棟という実績を持ち、住宅メーカーの中でも不動の第8位、本社がある愛知県ではなんと18年連続の第1位を達成するほどのシェアを誇っています。
2016年には住宅メーカーとしては最大手の部類に入るミサワホームを子会社化するなど、住宅業界でも注目の動きを見せています。
多くの方が、トヨタホームが提供するこだわりの家づくりに満足していることは間違いありませんが、問題はメンテナンス費用です。
トヨタホームの住宅を建てると、外壁・屋根に関しては20年の保証が受けられますが、その後の延長保証はトヨタホームの自社メンテナンスを利用することが条件となっています。
つまり、新築後20年を目安にして、トヨタホームに外壁塗装をお願いしないと延長保証が受けられないのです。
この「トヨタホームの自社メンテナンス」が非常に高額で、外壁塗装の機会にとさまざまな工事を引っ付けられた結果、200~300万円の工事になることが多いようです。
外壁塗装を社外の塗装業者にお任せすれば100~140万円が相場ですから、付帯工事があるにせよかなり高額なメンテナンス費用になることは間違いありません。
トヨタホームの外壁塗装が高い理由①
中間マージンがあるため
トヨタホームの自社メンテナンスで外壁塗装をお願いすると、トヨタホームの自社職人が工事をしてくれる…なんて思っていませんか?
実は、トヨタホームに塗装工事をお願いすると、実際にはトヨタホームと提携している下請けの塗装業者が施工します。
「トヨタホームさん?」と尋ねるとちゃんと「はい、そうです」と答えますが、実際にはトヨタホームの社員ではなく「〇〇塗装工業」や「〇〇ペイント」という名称の会社の従業員なのです。
下請け・孫請けの業者が施工しているのですから、当然に中間マージンが発生します。
トヨタホームの外壁塗装の価格は「トヨタホーム本体の取り分+下請け・孫請け業者の工事価格」で成り立っているのです。
「外壁塗装の見積書をもらったけど、相場の範囲内だったけど?」という方もいますが、つまり実際には「相場よりもずっと安い価格でできる工事内容」だということだと心得ておきましょう。
トヨタホームの外壁塗装が高い理由②
工事以外のランニングコストが乗っているため
トヨタホームは2018年3月末時点で全国に20支社、連結社員12,141名を誇る大企業です。
全国に支社があって、社屋の家賃、営業マンや事務員の人件費、大がかりなCMなどの広告費を捻出しないといけないのですから、当然、工事価格にはこれらのランニングコストが上乗せされています。
街の外壁塗装業者は、ほとんどが大がかりな事務所や倉庫を持たず、専属の営業マンもごく少数で事務作業も家族が助けるなどコスト削減を徹底しています。
「本当に工事に必要な価格」のなのか、それとも「工事のほか、会社の諸々のランニングコストが乗った価格」なのかによって、外壁塗装の工事価格は大きく差が開くのです。
トヨタホームの外壁塗装が高い理由③
外壁塗装以外の工事も同時に施工するため
トヨタホームの自社メンテナンスでは、外壁・屋根の塗装メンテナンスだけでなく、同時に施工しておくとベストだと思われるさまざまな工事を一気に引っ付けて施工します。
たとえば、次のような工事が同時におこなわれます。
・屋根内部の防水シートの交換
・雨どいやコーキング部分のカバーなどの交換
・ベランダの防水シートの全交換
これらの工事を外壁・屋根のメンテナンスと同時に、しかも中間マージンや会社のランニングコストが上乗せされたトヨタホームの自社メンテナンスで施工すれば、間違いなく高額の工事になってしまいます。
トヨタホームのメンテナンスに任せれば「これくらいのタイミングで交換しておけば安心の部材」を全交換するので、たしかにその後のメンテナンスには不安がなくなるかもしれません。
しかし住宅の劣化具合は、その住宅が建っている地域や場所的な条件、日当たりなどによって大きく異なるので、一律に定められたルールで全交換をしていればムダが生じます。
街の外壁塗装業者にお任せすれば、熟練の塗装職人が過不足なく点検して必要な工事を取捨選択してくれるので、トヨタホームの「万全すぎるメンテナンス」よりも大幅にコストダウンできます。
トヨタホームの外壁・屋根の特徴
トヨタホームの住宅は、トヨタ自動車の創業者である故・豊田喜一郎氏が戦後の焼け野原をみて感じた「燃えない家をつくるべきだ」という意思を継承しています。
自動車製造で培われたノウハウを活かした鉄骨住宅は、トヨタホームの家づくりの基礎となっており、現在では「100年相当の耐久力がある」といわれる耐震システムも用意されているほどです。
この鉄骨を主体とした家づくりをより高性能に、しかも画一的に実現するために、トヨタホームの住宅は外壁と屋根に標準的な施工がなされています。
ここでは、トヨタホームの外壁・屋根の特徴を紹介しながら、街の外壁塗装業者に外壁・屋根のメンテナンスをお任せした場合の施工方法もあわせて紹介していきましょう。
トヨタホームの外壁の特徴
トヨタホームの外壁は、工場で製造されたサイディングボード(外壁の種類の1つ)を張り付ける工法で施工されています。
使用されているサイディングボードは、自社工場で製造されているオリジナルの外壁材『ニューセラミックウォール』です。
無機物であるセラミックを配合した窯業系サイディングボードで、高い耐久性と断熱性を誇るトヨタホーム自慢の製品です。
さらに、ニューセラミックウォールは工場で最高レベルの塗装が施されます。
・陰影を強調した気品高い『HDセラコート・スーパーファイントップ』
・マット調の落ち着いた雰囲気を演出する『HDセラコート・シリカファイントップ』
HDセラコート・スーパーファイントップとシリカファイントップは、外壁塗装のグレードでいえば最高グレードにあたる『無機塗料』です。
一般的に無機塗料の耐用年数は15年程度といわれていますが、トヨタホームが独自に実施した耐久性試験では、なんと30年に相当する太陽光・熱・雨に耐えるという結果がでています。
さらに、従来はHDセラコートシリーズが最高レベルの塗装でしたが、2019年現在ではトヨタホームが独自に開発した『ジオデュアルトップ』という塗装技術が話題となっています。
自動車の塗装技術を応用して、白色の塗装を施した上に厚みのある半透明のカラー塗料を塗装することで、サイディングボードに施された凹凸模様がより強調される塗装技術です。
同様の技術は、おもちゃ業界でも話題になっています。
国内最大のおもちゃメーカーであるバンダイが、ピンク色のパーツの上に部分的に厚みが異なる半透明の肌色のパーツを重ねることで、自然な肌の色味を演出する技術で商品化して話題になりました。
いま、塗装業界では「下地色+半透明」が最新技術のようですね。
トヨタホームの外壁は塗り替え可能?
トヨタホームの外壁は、営業マンに言わせれば「トヨタホームじゃないと塗装できない」そうですが、果たして本当にそうでしょうか?
トヨタホームのニューセラミックウォールは、工場で無機塗料が塗装されています。
無機塗料はセラミックやケイ素などの無機物を配合することで、従来塗料よりもはるかに硬い塗膜を形成するとともに無機物特有の紫外線に強く、汚れを寄せ付けにくいという特性を持っています。
マイホームの外壁塗装としては頼もしい限りですが、塗り替えとなるとその性能が邪魔になってしまいます。
セラミックの粒子が集まって硬い塗膜を形成しているため、ニューセラミックウォールに別の塗料を上塗りしても上手く密着せず、塗装が剥がれてしまうおそれがあるのです。
では、塗り替えは不可能なのかといえば、そうではありません。
まず、工場でニューセラミックウォールに施工された塗装の塗膜が劣化して弱まっていれば、その上からでも塗装は可能です。
ただし、この考え方では外壁全体が均一に劣化するわけではないので、部分的に剥がれが生じるという不格好な仕上がりになってしまいます。
そこで、ニューセラミックウォールに施工された旧塗膜を残したまま、無機塗料対応の密着性が高いシーラーを下塗り材として塗装し、その上から新たに塗装を施します。
ここで注意が必要なのが、塗料のダウングレードは避けることです。
ニューセラミックウォールに施工されている塗装は無機塗料なので、塗り替えでも無機塗料を選びましょう。
「思い切って工事価格を節約したい」と考えても、アクリル樹脂系やウレタン樹脂系などの安価なグレードを選んではいけません。
旧塗膜が無機塗料の場合、アクリル樹脂系・ウレタン樹脂系の塗料では相性が悪く、施工不良を起こすおそれがあります。
相性のうえで問題がないのは無機塗料ですが、もしダウングレードしてもシリコン樹脂系・フッ素樹脂系が最低ラインだと考えてください。
コーキングのメンテナンスは必須!
トヨタホームの外壁は、メーカーいわく「30年は美しさを保つ」とのことですが、では30年もメンテナンスフリーなのかと言われれば、そうではありません。
外壁は30年の耐久力があるかもしれませんが、サイディングボードの目地に充填されたコーキングは10年ともたないのです。
トヨタホームの住宅では、目地コーキングにカバーを被せて劣化を防いでいますが、コーキング材は弾性があるゴム状の材質なので、10年も経てば確実に劣化して機能が低下します。
目地コーキングには、雨水などの水分が壁内部に侵入するのを防ぐだけでなく、熱によるサイディングボードの伸縮でボード同士がダメージを負うのを防ぐ役割を持っています。
トヨタホームでは外壁の初期保証が20年となっていますが、20年間も放置していれば確実にコーキングが劣化して機能を失っているので、必ずコーキングの全交換である『打ち替え』が必要です。
トヨタホームの屋根は劣化しやすい?
トヨタホームでは、コロニアル屋根が標準施工となっています。
コロニアル屋根とは、別名カラーベストやスレートとも呼ばれます。
「いろいろな名前があるけど、違いはあるの?」と疑問に感じるかもしれませんが、実はすべて同じもの。
正しくは「屋根用化粧スレート」といい、化粧スレートを製造しているケイミュー株式会社の商品名「カラーベスト」の中でもっとも人気があるシリーズが「コロニアル」という名前だという、割と単純な理屈なのです。
コロニアル屋根は、厚さ5㎜ほどの薄いセメント板を敷きつめて仕上げる工法で施工しますが、セメント質は劣化しやすいため、塗装でしっかりとコーティングする必要があります。
残念ながらトヨタホームの屋根は自社開発の特別なものではなく、製造メーカーの既製品なので、耐用年数は10年程度とあまり長くありません。
新築から10~15年以内を目安に、サイディングの目地コーキングのメンテナンスと合わせて屋根の塗り替えもするべきです。
外壁に無機塗料を使用しているので、屋根にも無機塗料を…と言いたいところですが、屋根まで無機塗料にしてしまうと工事費用が高くなります。
塗り替えからさらに10~15年を目安に定期的なメンテナンスができるのであれば、シリコン樹脂系またはフッ素樹脂系塗料を選んでも良いでしょう。
ただし、コロニアル屋根は劣化しやすく塗料の吸い込みも激しいため、下地処理は絶対に手を抜けません。
密着度が高いシーラーによる下塗り+トップの二度塗りは当たり前です。
・シーラーをどんどん吸い込む場合はシーラーの二度塗り
・シーラーを塗装した上でもトップを吸い込んでしまうならトップの三度塗り
こんな丁寧な作業を現場で柔軟に対応できる塗装業者に任せたいところですね。
トヨタホームに任せないと保証が延長できない?
トヨタホームでは「60年長期保証」を用意して、長く安心して暮らせる環境を提供しています。
2か月・11か月・23か月の点検ののち、5年おきに25年目まで無料点検を実施して、劣化などがないかをチェックしてくれるのです。
また、外壁の傾斜・ひび割れ・欠損・破断、屋根の変形・たわみについては新築から20年間は無料保証が約束されています。
さらに、この保証は最長60年まで延長されますが、ただし「トヨタホーム販売店が実施する定期的な点検と適切なメンテナンス・補修が必要」という条件があります。
つまり、20年の無料保証を超えたあとは、トヨタホームの自社メンテナンスを受けないと保証の対象外になるということです。
「保証が延長されなくなっても大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、外壁・屋根のメンテナンスを社外で任せたとしても、住宅の保証でもっとも重要な基礎・構造躯体の保証には影響しません。
もし、基礎や構造躯体にまで影響があるほどの不具合が起きるとすれば、それはおそらく大規模な地震災害などによるものでしょう。
その場合には、地震保険など別の損害補償で十分に対応できるはずなので安心です。
外壁・屋根の保証にしがみついて割高なトヨタホームの自社メンテナンスに任せるよりも、経験豊富な街の外壁塗装業者にメンテナンスを任せるほうが、長年のトータルコストは抑えられるでしょう。
トヨタホームの外壁塗装は街の塗装業者に任せるのがベスト!
トヨタホームの住宅は長期的に安心して暮らせる高品質な外壁が使用されています。
しかも最長60年までの延長保証が約束されているため、ぜひトヨタホームの自社メンテナンスにお任せしたいところでしょう。
しかし、トヨタホームの自社メンテナンスでは中間マージンやランニングコストが上乗せされて割高な工事を強いられることになります。
街の外壁塗装業者にお任せすれば、トヨタホームの自社メンテナンスと同等、いや、それ以上の上質な工事が約束されます。
実際に、上記の画像のように同じ工事でも100万円以上安くなった事例もありました。
トヨタホームの自社メンテナンスよりもずっと安い価格で施工できるのですから、トヨタホームで住宅を建てた方の暮らしはより豊かになることでしょう。
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