ファインシリコンフレッシュの特徴は?メリットデメリットと注意点を解説
塗料の中でも、最も選ばれているのはシリコン塗料です。
一番選ばれている塗料だからこそ、数多くの商品が存在しており、どれを選んだらいいのか迷うことも少なくありません。
塗料選びの際は、信頼できる塗料メーカーを希望される方も多いのではないでしょうか?
中でも日本ペイントは、世界4位の塗料総合メーカーで130年以上の歴史があります。
こちらの記事では、そんな信頼性の高い日本ペイントから販売されているファインシリコンフレッシュという塗料についてご紹介していきます。
ファインシリコンフレッシュとは?
ファインシリコンフレッシュとは、日本ペイントから販売されているシリコン塗料です。
世界4位の大手塗料総合メーカーが出しているロングセラー商品であり、シリコン塗料の中でも多くの方から選ばれています。
多くの商品の中から選ばれ続けているのには理由があります。
ファインシリコンフレッシュの特徴からご紹介します。
超汚れにくい油性のシリコン塗料
ファインシリコンフレッシュの一般名称は、超低汚染形ターペン2液形アクリルシリコン樹脂塗料です。
簡単に言うと超汚れにくい油性のシリコン塗料です。
ターペンというのは、希釈剤の塗料用シンナーのことを指します。
ターペン、塗料用シンナー、ミネラルスピリットは同じ意味です。
2液形というのは、このターペンと硬化剤の2液を合わせて使う塗料のことです。
つまり、ターペン2液形というのは油性塗料であることを意味しています。
アクリルシリコン樹脂とは、シリコン塗料を指します。
本来、シリコン塗料というのはシリコン結合を有した塗料を指します。
シリコンは何かしらの有機物(ここでいうアクリル樹脂)と繋がっています。
多くのメーカーは、このアクリルシリコン樹脂のことをシリコン塗料と称しています。
アクリルという言葉がついていますが、アクリル塗料とは別物ですのでご注意ください。
高耐候、超低汚染、汎用性、三拍子揃った塗料
ファインシリコンフレッシュは、
・高耐候を実現するシリコン樹脂
・親水化技術による低汚染性
・あらゆる箇所に塗装可能な汎用性
を兼ね備えた塗料です。
また、塗装時の発泡(塗膜に気泡が入ってしまうこと)がなく非常に塗りやすいのも特徴です。
素早く乾燥するため、塗膜が乾燥しにくい冬場の施工も安心です。
場所を選ばず塗れ、お客様からはもちろんのこと職人からも人気の塗料です。
ファインシリコンフレッシュのメリット
ファインシリコンフレッシュのメリットを確認して、希望に沿う塗料か確認しましょう。
メリット①
長期的な美観維持
ファインシリコンフレッシュは、強固なシロキサン結合をもつ塗料です。
シロキサン結合とは、ガラスや陶器などの無機物と同じ構造で、結合エネルギーが非常に大きいです。
そのため、200℃という高温になっても結合が壊れることはありません。
化学的に安定しているため、耐熱性・耐候性に優れています。
このシロキサン結合により、光沢の低下や変色が極めて少なく高耐候性を発揮します。
せっかく塗装をしても、すぐに光沢感が低下したり変色してしまっては残念です。
塗装は美観性も大事ですので、選ぶ際は高耐候な塗料をおすすめします。
メリット②
親水化技術による低汚染性
ファインシリコンフレッシュの塗膜には特殊セラミック成分による親水化技術を搭載しており、汚れにくい性質をもっています。
水が外壁の表面に馴染む性質を、親水性といいます。
反対に、水が馴染まずに水玉になって弾く性質を撥水性といいます。
外壁は雨ざらしの環境にある為、通常は塗装後も塗膜表面に汚れが付着します。
その為、雨だれによる汚染などを防止するためには、塗膜表面に水がなじむような性質であることが重要です。
「撥水するほうが汚れにくいのでは?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
撥水性塗膜は、雨が降っても水玉となりコロコロと流れてしまい、外壁の汚れはそのまま残ります。
しかし、親水性塗膜の場合、水が外壁に馴染むため、汚れの下に雨水が入り込み、汚れを浮かして洗い流しやすくします。
その為、低汚染性を発揮するために親水性が重要となるのです。
ファインシリコンフレッシュは、長期にわたり美観性を保ちたい方におすすめの機能です。
メリット③
抜群の作業性と汎用性
ファインシリコンフレッシュは、各種の外壁(サイディング・モルタル・コンクリート等)、鉄部、FRP,硬質塩ビ部などの新設、塗り替えに幅広く適用しています。
下塗り材を選定することで、外壁をはじめ、雨どいや破風板、水切りや雨戸など、お家全体に使えるので無駄なく使用することができます。
元々の色や意匠性をそのまま残せる「ファインシリコンフレッシュクリヤー」という無色透明な塗料もありますので、サイディング壁やコンクリートの打放し面にもおすすめです。
また、素早く乾燥する塗料ですので、塗膜がなかなか乾燥しない冬場でもスムーズに作業を進めることができます。
23℃下で塗装後、4時間前後で塗り重ねができます。
乾燥しにくい塗料の場合、工事がなかなか進められないことがある為、職人にとっても嬉しい塗料です。
ファインシリコンフレッシュのデメリット
ファインシリコンフレッシュにもデメリットが存在します。
メリットとデメリットの双方を考慮して選びましょう。
デメリット①
油性塗料による臭い
ファインシリコンフレッシュは油性塗料(弱溶剤)のため、塗料用シンナーで薄めて(希釈)使用します。
塗料用シンナーは灯油系の臭いがします。
臭いが軽減された塗料でも、シンナーの臭いなどに敏感な方には少しきつく感じます。
塗装作業中は塗料の臭いが室内にこもることがあります。
しかし、工事中は窓をビニールで覆うため換気はしにくくなります。
妊娠している方や体調を崩しやすい方がいらっしゃる場合は、臭いが気にならない水性塗料をおすすめします。
デメリット②
他の塗料と比較する必要がある
ファインシリコンフレッシュは、コスパが良く人気の塗料ですが、同価格帯で近しい塗料が多くあるため、他の塗料と比較することをおすすめします。
希望する「耐久性」「価格」「譲れない機能」などを予め決めて、他の塗料と比較検討しましょう。
比較すべき塗料は?
他の塗料と比較するのには下記の商品がおすすめです。
高耐候なラジカル制御塗料
ラジカル制御塗料とは、塗膜の劣化を促進するラジカルという物質を抑制する機能をもった塗料です。
このラジカル機能により、樹脂本来の性能を最大限に発揮し、高い耐候性を発揮することが可能です。
同じシリコン塗料でも、シリコン塗料以上の耐久性をもっています。
高い耐候性のある塗料を選びたい方にはおすすめの塗料です。
ラジカル制御塗料についての詳細とおすすめの商品は、下記をご覧ください。
臭いの気にならない水性塗料
工事中の臭いが心配な方には水性塗料がおすすめです。
希釈剤として塗料用シンナーを使う油性塗料と比べ、水性塗料は水道水で希釈するため、臭いがほとんど気になりません。
水性塗料では下記の商品がおすすめです。
ナノコンポジットW(水谷ペイント)
アレスシルクウォール(関西ペイント)
キクスイロイヤルシリコン(菊水化学工業)
水性塗料のメリットやデメリットについては、下記をご覧ください。
まとめ
塗料は数えきれないほど多くの商品があります。
それぞれメリットばかりが目につくため「どれを選んだら正解なの・・・?」と混乱してしまうのです。
家は財産であり、塗装が失敗したからと言ってかんたんに買い替えることはできません。
だからこそ、失敗しないために慎重に検討する必要があります。
「Aの塗料とBの塗料どっちがいい?」
「この見積もりは問題ない?」
「よくわからないから見積もりを頼みにくい・・・」
と、お悩みの方は、ぜひお気軽に外壁塗装パートナーズまでご相談ください。