エスケープレミアムシリコンの特徴は?メリットデメリットと注意点を解説
塗料を選ぶにあたり、信頼性は重要なポイントのひとつです。
塗料は多くのメーカーから多くの商品が販売されています。
何を選んだらいいかわからないからこそ、信頼できるメーカーの信頼できる商品を選びたいと考えるのではないでしょうか?
日本国内でトップシェアの塗料総合メーカーは、日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研です。
誰しも一度は聞いたことのあるメーカーですね。
この記事では、建築仕上材国内シェアNo.1のエスケー化研の中でも、多くの方に選ばれているエスケープレミアムシリコンについてご紹介いたします。
エスケープレミアムシリコンとは?
エスケープレミアムシリコンは、2014年にエスケー化研から発売された塗料です。
塗料の中でもコストパフォーマンスの良い塗料として人気の商品です。
エスケープレミアムシリコンの特徴やデメリットなどをご紹介いたします。
耐候性に優れた水性シリコン塗料
エスケープレミアムシリコンの一般名称は、超耐候形水性プレミアムシリコン樹脂塗料です。
簡単に言うと耐候性に優れた水性シリコン塗料です。
一般的なシリコン塗料の平均耐用年数は10年~14年とされていますが、エスケープレミアムシリコンは14年~16年と、シリコン塗料の中でも耐用性が高い商品となっています。
塗膜の劣化原因である紫外線・酸素・水による塗膜劣化をトリプルガード効果で防ぐことにより、高耐候な塗料の実現に成功しました。
また水性塗料のため、油性塗料に比べ作業中の臭いがほとんどなく安全性の高い塗料です。
水性塗料と油性塗料の違いについては、下記の記事をご覧ください。
エスケープレミアムシリコンのメリット
エスケープレミアムシリコンには、エスケー化研独自の特徴があります。
特徴の中でも下記の4つのメリットがあります。
メリット①
3つの力で塗膜劣化を防ぐラジカル制御機能
エスケープレミアムシリコンは、塗膜の劣化を促進させるラジカル物質を抑制するトリプルガード効果をもっています。
通常の塗膜は、紫外線・酸素・水などの影響で、塗膜の中にラジカル(劣化因子)が発生し、シリコン樹脂の結合が破壊されることで塗膜の劣化が進みます。
エスケープレミアムシリコンは、このラジカルを下記の3つの力で抑制することで高耐候性を実現しています。
①高緻密無機シールド層
②高緻密有機シールド層
③超耐候形特殊ハイブリットシリコン樹脂
ラジカルを発生させる無機酸化物を、高緻密無機シールド層と有機シールド層でガードしています。
さらに超耐候形特殊ハイブリッドシリコン樹脂は劣化因子を捕捉し、塗膜の劣化を抑制します。
3つのトリプルガードで長期にわたり家を守ります。
ラジカル制御塗料についての詳細は、下記の記事をご覧ください。
メリット②
低汚染性、防カビ、防藻で汚れに強い
エスケープレミアムシリコンは、緻密なハイブリットシリコン樹脂の架橋塗膜(樹脂の分子間に橋を架けたような結合になってる塗膜のこと)で、汚れにくい性質をもっています。
特殊設計により、長期にわたってカビなどの微生物汚染を防ぎます。
ラジカル制御機能による高耐候性と架橋塗膜の低汚染性で、塗装の役割の一つ美観性を長期的に守ってくれます。
メリット③
美しい艶で長期にわたるキレイな外観
エスケープレミアムシリコンは、超微粒エマルションからなる滑らかな塗膜で、従来の水性塗料と比べ、艶が高く美しい仕上がりになります。
艶は半艶・3分艶・艶消しと調整可能ですので、艶を抑えた仕上りをご希望の方にもおすすめの塗料です。
また、促進耐候性試験では汎用塗料に比べ優れた耐候性を示しています。
メリット④
コストパフォーマンスに優れている
エスケープレミアムシリコンは、コストパフォーマンスの良い塗料をご希望の方におすすめの商品です。
エスケープレミアムシリコンの耐用年数は14年~16年とされています。
シリコン塗料でありながらフッ素に迫る耐久性のため、塗り替え回数を軽減させることができます。
シリコン塗料の価格でフッ素並みの塗り替え回数で、メンテナンスコストを抑えられるのでお得です。
外壁塗装アドバイザー
金井のコメント
エスケープレミアムシリコンのデメリット
エスケープレミアムシリコンにもデメリットがあります。
デメリットも考慮したうえで検討しましょう。
デメリット①
耐用実績がない
エスケープレミアムシリコンは、2012年に初めてラジカル制御塗料を発売した日本ペイントに次いで2014年に発売されました。
ラジカル制御塗料自体、最初に発売された商品でさえ10年以上の耐用実績がありません。
14年~16年の耐用実績がないため、実際に持つかどうかは経過観察中と言えるでしょう。
しかし、ラジカル制御機能のある塗料は、エスケー化研はじめ日本ペイントや関西ペイントなど最大手の塗料メーカーから発売されているため、期待できる塗料と人気を集めています。
耐用実績がないことが心配な方は、ロングセラー商品から選ぶことをおすすめします。
デメリット②
艶が強すぎることがある
エスケープレミアムシリコンは、艶が高く美しい仕上りがメリットの一つですが、艶が強すぎる面もあるため注意が必要です。
同じ「艶あり」の塗料でも、一般的な汎用塗料より艶が少し強いため、あまり艶感のある仕上りがお好みでない方は艶を調整する必要があります。
仕上りが心配な方は、施工店に実際の色見本を見せてもらってから判断することをおすすめします。
エスケープレミアムシリコンはこんな人におすすめ
エスケープレミアムシリコンはこんな方におすすめの塗料です。
①コストパフォーマンスを重視する方
②長期的にキレイな外観を保ちたい方
③信頼できるメーカーの塗料をご希望の方
④キレイな艶感をお求めの方
⑤工事中の臭いを抑えたい方
下記に当てはまる方は、他の塗料と比較検討することをおすすめします。
①実際の耐用実績がなく不安な方
②初期費用がかかっても1回の塗装で15年以上持たせたい方
③新しい技術の塗料よりも、長年ある塗料がいい方
様々な塗料を調べていると、何を重視していたのか見失ってしまい、最終的には営業マンの上手い話にのってしまうことがあります。
自分の家をどのような塗料で塗装したいのか、希望の高い順に書き出し、それを元に塗料選びをするのがおすすめです。
デメリットのない塗料は存在しませんので、しっかりと各塗料のデメリットを把握した上で決めましょう。
外壁塗装アドバイザー
金井のコメント
プレミアムシリコンには、「弾性プレミアムシリコン」という種類もラインナップされています。
違いは「ひび割れ追従性」を有しているかどうかです。
弾性プレミアムシリコンは主剤に弾性系の素材が用いられており、塗膜が伸び縮みする性質を持っています。
ヒビに追随できるので、ヒビが入りやすいコンクリートやモルタルの壁にも向いています。
まとめ
塗料選びは、塗装工事の質を左右します。
家にあった塗料、希望に沿う付加機能、キレイな仕上りなど、間違えてしまえば質が下がってしまいます。
そして、どんなに良い塗料を選べたとしても、正しい施工ができなければ、塗料の効果を発揮できません。
「自分の家にはどんな塗料が合うのかわかならい」
「どこの施工店に頼んでいいかわからない」
「どっちが良い見積もりかわからない」
など、塗装についてお困りの方は、ぜひ外壁塗装パートナーズまでご相談ください。
そもそもシリコン塗料とは、耐用年数と価格のバランスに優れ、コストパフォーマンスに優れる塗料グレードの1つです。
現在、外壁塗装では主流となっており、よく選ばれています。
派生であるラジカル制御塗料はまだ新しい塗料ですが、従来のシリコン塗料より耐用年数が上がる事で、
さらにコストパフォーマンスが上がるのではないかと注目されています。