ALCの外壁塗装に良い時期っていつ?
築10年が目安と言われているが本当?
外壁塗装はいつ実施するのがベストな時期なのでしょうか?
外壁塗装の目的は、美観の保全と建物の耐久性の維持(資産の保持)です。
このあたりの話は、別にまとめてありますのでよろしければご覧ください。
外壁はその作り方が現在、大きく分けると3つあります。
モルタル、サイディング、ALCです。
そしてそれぞれによって外壁塗装の時期の目安は変わってきますので、今回はALCの耐久性の維持(資産保持)に絞って考えてみたいと思います。
ALCはコンクリートのこと
そもそも改めてALCとは何でしょうか?
今現在、新築戸建てはサイディングが主流で、次にモルタルですのでALCを外壁に使用している割合は少ないです。
へーベルハウスがALCを使用している事でよく知られています。
だからこそ他の外壁と違い、ALCの詳細まで知っている方が多いのですが、念のため確認をしておきたいと思います。
ALCは、Autoclaved Lightweight aerated Concrete(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の頭文字を取ったものです。
強くて軽く、コンクリートなので耐火性が高いのが特徴です。
コンクリートなのでその主原料はセメントです。
材料的に、モルタルやサイディングと大きく違う訳ではありません。
現在日本では、へーベルハウスを展開している旭化成含めて3社が製造しています。
ALCに防水性はない
ALCは、その耐久性の高さから50年以上の耐久性があると言われています。
ALCを使用しているへーベルハウスは、60年点検システムを採用しており、その耐久性をうたっています。
しかしALCはサイディングやモルタルに比べて、亀裂が入りにくかったりと確かに耐久性は高いのですが、これもサイディングやモルタルと同じでその主原料がセメントですので、ALC自体に防水性があるわけではありません。
他の外壁と同じで仕上げの塗装によってその防水性を保っているので、いくらALCの耐久性が高くても塗り替えを怠ると一気にその耐久性は失われていってしまうのです。
ですから、早め早めの塗装を実施していく事が重要になってきます。
ALCはコーキングも大事
ALCは塗装がとにかく大事であるのですが、もう一つ同じくらいに大事なことにコーキングがあります。
サイディングの外壁も同様にコーキングだ大事になってくるのですが、サイディングボードよりもALCボードの方が幅が狭いため、コーキングする箇所はより多くなります。
ALCボードとALCボードの隙間は、コーキング材でふさいで防水性を保ちますので、このコーキングの切れや剥がれも致命傷となります。
ALCは5~10年ごとに点検すべし
ALCはその内部に、モルタルのラスのような、鉄筋やメタルラスが組みこまれています。
ALCに入ったクラック(亀裂)を放置しておくと、その吸水性の良さから雨水をどんどん吸い込み、内部の鉄筋が錆びていってしまいます。
錆びた鉄筋は膨張し、さらに周囲のALCを壊します。
ALCは強いですが、塗装とコーキングによって守られてこそ、その強さを維持できるのです。
ですから、冒頭でご紹介したへーベルハウスの60年点検システムでも、塗装とコーキング防水の点検は5年ごとに行う事になっています。
つまり、ALCの場合は何かが起きてしまうと大事なので、症状が出始める前に少し早めのスパンで定期的に、コーキングのやり直しと塗装を実施していくことが肝心です。
まとめ
ALCは、モルタルやサイディングに比べてクラック(亀裂)が入りにくいので見た目的には判断しづらいです。
まずはボードとボードの隙間のコーキングが切れていない、ひび割れていないかを定期的にチェックすることが大きな失敗をしないポイントになると思います。
せっかく高価なALCを採用したのですから、その機能を維持するべく、塗装とコーキングの防水機能へ定期的なやり直しを忘れないようにして頂きたいと思います。
ALCでチェックしてほしいという方は、外壁塗装パートナーズまでご相談ください。
その他の外壁材料についてはこちらの記事をご覧ください。