オンテックスってどんな会社?外壁塗装の評判や価格・メリットデメリットを解説
オンテックスは塗装業界では有名な規模の大きい会社で、CMも流れているのでご存じの方もいるのではないでしょうか?
訪問販売をきっかけに知る方も多く、価格が高いため不安に思ってご相談をいただくこと本当によくあります。
今回は、下記の3点を中心にオンテックスに塗装を依頼するメリットやデメリットについて解説していきます。
この会社、本当に大丈夫かな?と不安な方へ
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オンテックスってどんな会社?
オンテックスは創業1984年の会社で、外壁・屋根・内装などの総合リフォームを行っている会社です。全国に64支店があります。
数ある事業の中でも外壁塗装事業は力を入れています。塗装業界で全国の売上高が1位となっており実績もある会社です。
塗装工事は営業マンの訪問をきっかけにして塗装をお願いする方が多いようです。
オンテックスでの外壁塗装の評判は?悪評はある?
オンテックスの良い評判
外装工事をメインに行うリフォーム点の中では最大の企業規模です。
自社オリジナル製品として販売している塗料の種類も多く、担当営業さんの対応がきめ細やかでスピーディーという意見も多く見かけます。
また独自の保障なども用意されており、企業規模が大きいからこその施工後の安心感もあります。
オンテックスの悪い評判
一般的な塗装の相場から見て施工金額が高く、工事を担当する下請けさんによって仕上がりや現場での対応に差が出るケースがあります。
また下請けに入っている会社が更に協力店や協力職人に工事を依頼している場合もあります。
一概に評判が悪いわけではありませんが、せっかく高い費用を払って依頼した工事の品質が運によって左右されてしまうというのは嫌ですよね。
オンテックスでの外壁塗装の価格は?
外壁塗装の価格は壁の面積や塗料のグレードにより異なりますが、オンテックの提案は一般的な塗装の相場と比較して高い傾向にあります。
オンテックスが公表している14万件のデータでは60〜170万円の範囲の費用になるようです。かなり開きが大きく感じますよね。
実際にオンテックスのHPの施工例を見てみると使用塗料の記載はなく、一番安価な例が23坪の戸建の外壁塗装で68万円、一番高額な例が33坪の戸建の外壁と屋根の塗装で159万となっています。
戸建住宅の平均延床面積は30坪~40坪(首都圏では30坪)、外壁面積は150㎡前後です。今回の施工例では外壁面積の記載はありませんが、23坪の外壁塗装が68万円という提案を加味すると最低額は小さめの家を想定しているようです。
また、30坪前後の家で15年耐久の塗料を利用した場合の外壁と屋根塗装の相場は100〜120万です。
以上の事を踏まえるとオンテックの提案は割高と言えるでしょう。
金額が高くなる理由はいくつかありますが、オンテックの場合は特に下記の三点が要因となっています。
1.訪問営業に力を入れているため営業のバックマージンが発生する。
2.会社の規模が大きいため施工費以外の必要経費が多い。
3.工事を下請けに依頼するため中間マージンが発生する。
オンテックスのオリジナル塗料
オンテックスでは市販メーカーの塗料ではなく、自社のオリジナル塗料を提案されることが多いです。
このオリジナル塗料はどんな特徴があるのでしょうか。まず塗料の種類が耐久性・機能性(断熱性など)・意匠性と検討の方向性ごとにいくつかの種類に分かれています。
①耐久性
まず一般的な塗料を選ぶ基準の耐久性です。塗装を検討した経験のある方なら一度は目にしたことのある項目ではないでしょうか。
シリコン・フッ素・無機など塗料のグレードごとに耐久年数が異なり、比例して金額も高くなります。
オンテックスではシリコン系統を4種類、無機系統を2種類取り扱っています。
オンテックスでよく提案されるシリコン塗料と無機塗料を国内大手メーカーの同グレードの塗料の設計価格(材料費+下塗り1回、上塗り2回の工事費の想定額)と比較してみましょう。
1,フレックスセイバーSi
「1液型水性アクリルシリコン樹脂塗料」という、国内で一般的に使われる耐用年数10〜15年の塗料の一種です。
オンテックスで公表している単価は4900円/㎡で保証期間は5年です。
他社で「1液形水性シリコン樹脂塗料」として人気のあるエスケー化研のエスケープレミアムシリコンの設計単価は2,050円/㎡で期待耐用年数が14〜16年です。
ただし保証は実際に施工する会社により異なります。
2,フレックスセイバーIo
「4フッ化フッ素ラジカル無機塗料」という建築塗料では最も高耐久な塗料の種類の一種です。
オンテックスでは単価は8800円/㎡で最低でも10〜20年の長期保証を出しています。
他社で「低汚染形4フッ化フッ素セラミック樹脂塗料」として人気のある日本ペイントのファイン4Fセラミックでは外壁材によって差がありますが約4,060〜6,000円/㎡が設計単価とされています。更に超低汚染で汚れにくい塗料です。
➁機能性
一般的に機能性塗料とは遮熱塗料・断熱塗料など室内気温を保つ性能のある塗料を指します。
断熱塗料はまだ比較的新しく、販売メーカーも少ないのですが遮熱塗料は近年では屋根塗装の際によく提案されるようになりました。
オンテックスでは機能性塗料としてこちらの提案がよく出てきます。
1,サーモテクトW
こちらの塗料は水性と弱溶剤(油性)の2種類があります。近年は匂いや環境問題への配慮から水性塗料が人気ですが油性塗料の方が耐久性には優れます。
設計単価はどちらも6,300円/㎡です。
【弱溶剤】弱溶剤2液型変性シリコン樹脂赤外線反射塗料
【水性】水性1液型シリコン樹脂赤外線反射塗料
他社の「1液水性シリコン遮熱塗料」で人気のある日本ペイントの水性サーモアイウォールSiの設計単価は約3000〜4500円と設定されています。
③意匠性
意匠性塗料は外壁のデザインに合わせていくつか種類があります。
代表的なのはモルタル外壁に用いられる大理石のような雰囲気に仕上がる石や貝殻が混ざった石材調塗材。
そしてレンガ柄などのプリントサイディングに用いられる塗料にカラーチップを混ぜ立体的なデザインに見せる多彩塗料です。
どちらも一般的な塗装に比べ手間がかかる分施工単価も高くなる傾向にあります。オンテックスでもそれぞれ塗料を用意をしているようです。
1,ウォームテクトSi
「微弾性セラミック系天然石材調仕上塗材」塗料に石を混ぜている分厚く、大理石のような石壁状のデザインに仕上がります。
耐久年数は石を混ぜた元の塗料のグレードに依存し、本品ではシリコン塗料を利用しているため10〜13年ほど。
設計単価は9700円/㎡で保証年数は5年です。
他社でシリコン塗料に天然石を骨材として混ぜて作られるエスケー化研のサンドフレッシュSiでは設計単価は4550円/㎡で耐久年数は10〜12年です。
2,グレーステクト
「多彩模様型水性1液シリコン樹脂塗料」塗料にカラーチップを混ぜることで多彩で立体感のあるデザインに仕上がります。
耐久年数は塗料のグレードにより異なりますが、一般的に多彩塗料ではシリコン塗料が採用されています。
本品の施工単価は10100円/㎡、保証年数は20年と長めです。
他社のシリコン多彩塗料で人気なのが関西ペイントの水性ゾラコートです。
カラーバリエーションが多くデザイン性に優れ、更に汚れにくい低汚染性も兼ね備えており、使用できる外壁材も多岐にわたります。設計単価は約5000円/㎡ほどです。
また、ハウスメーカー等でよく利用されてるエスケー化研のエスケープレミアムマルチカラーも設計単価は5100円/㎡で耐久年数は14〜16年です。
上記①〜③踏まえるといずれもオンテックスのオリジナル塗料は国内大手メーカーの市販塗料に比べると、設計単価からかなり高めな事がわかります。
また、今回はオンテックスの中でも特によく提案が出るオリジナル塗料をピックアップしましたが、日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研といった全国で何万社も取り扱っている塗料メーカーの塗料と比較すると使用実績はかなり少ないです。
年間で1000件以上外壁塗装の相談を受けている外壁塗装専門のアドバイザーが、あなたのお家にあった塗料を提案します。
オンテックスの外壁塗装の特徴
メリット
- 販売実績が豊富
- 目的に併せて多種多様な塗装工事が提案できる
- 協力会社でもオンテックスの研修を受けている
オンテックスは施工実績14万件と外装工事をメインに行う会社の中で圧倒的な実績を誇っています。
規模が小さくなる塗装専門店はもちろんのこと似た業務形態の訪問営業がメインのリフォーム店でもここまでの実績のある会社は少ないです。
また、外装工事を中心に屋根工事や太陽光発電の設置・エクステリアなどその他リフォームも取り扱っています。
いずれも下請けの会社や取りまとめのリフォーム店への外注になりますが、一括で対応してくれるため複数の業者を自分で探すより手間がかかりません。
デメリット
- 金額が高い
- 工事が下請けに外注される
- オリジナル塗料は実績が少ない
既に様々な要因を説明しましたが、やはり最大のデメリットは金額の高さにあると思います。
安かろう悪かろうを避けるために多少高くても良いという考え方もありますが、わざわざ高い金額で工事をする必要はありません。
塗装には住宅ごとに適正な相場があります。塗装に限らず訪問営業がメイン会社の提案が高くなるのは営業さんへのバックマージン、下請けさんへの中間マージンの影響が大きいです。
オリジナル塗料や限定という言葉に魅力を感じるお気持ちも分かります。しかし、実際はその会社しか提案できない商材というのはありません。
リフォーム店はあくまで工事やその管理を行う会社です。100年近く塗料の製造を専門に研究してきたメーカーたちが作れなかった塗料をリフォーム店が独自の技術で開発するのは非常に難しいです。
つまり技術提供をしている元のメーカーから販売されている塗料や元々見本とした類似商品が既に販売されており、そちらの方が使用実績が豊富なのです。
まとめ
- オンテックスの外壁塗装の相場は一般よりは高め
- 実績が豊富で協力会社でも塗装工事の研修を受けている
- オリジナル塗料は魅力的だが定番塗料で十分代用できる
オンテックスで外壁塗装をやろうと思っている方は、まずは自社施工の塗装店でもお見積もりを取って比較してみるとよいでしょう。
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この会社、本当に大丈夫かな?と不安な方へ
外壁塗装パートナーズでは、地元で信頼できる塗装店で見積比較ができます。
見積りを既に持っている方は、外壁塗装アドバイザーによる価格チェックが可能です。
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