窯業系サイディングの特徴は?費用相場からメンテナンス方法までご紹介
セメントと繊維質を混ぜて作られている外壁材である窯業系サイディング。
今回の記事では窯業系サイディングを採用した際のメリットや特徴、窯業系サイディングを提供しているメーカーをご紹介します。
費用相場やメンテナンスについても解説しますので、既に窯業系サイディングを採用している方や、検討中の方でもためになる情報をまとめています。
窯業系サイディング|セメントに繊維質を混ぜて板状にした外壁材
まずは窯業系サイディングについて解説をしていきましょう。
日本産業規格(JIS)が定めている窯業系サイディングの定義は、セメント質原料+繊維質原料+混和材と共に混ぜることによって作られている、板状の外壁材です。
セメントを使っているため防火性が高く、繊維質を混ぜ込んでいるためしなやかな壁材であるといった特徴があります。
デザイン性にも優れていて、タイル系やレンガ造り、はたまた木製っぽいデザインにすることも可能です。
国内でも数多くの住宅に採用されている実績豊富な壁材であり、大抵の業者は窯業系サイディングを取り扱った経験があるため、外壁塗装やメンテナンスを依頼する際に経験の有無を確認しなくてもいいといった点も魅力的であると言えるでしょう。
メリットの解説だけでなくデメリットについても取り上げていきますので、まずは窯業系サイディングのメリットから解説をしていきましょう。
窯業系サイディングを採用するメリット
窯業系サイディングを採用するメリットは、下記のようなものがあります。
- デザインが豊富
- 初期費用が安い
- 工期が短い
- 対応している業者が多い
- 防火性に優れている
対応している業者が多いため、工事やメンテナンスの際の業者選びに苦労しない、というのは大きなメリットです。
というのも、壁材の中には特定の環境下で有用なものがあり、そういった限定的なものは取り扱う業者が限られています。
業者の候補が多いため相見積もりなどの比較もしやすいと言えるでしょう。
壁材そのものの性質として、防火性が高く、火事になりづらいという特徴があります。
日本だと土地の関係上、建築物同士の距離が近いため、隣家が火事になった際に飛び火したりする可能性が少ないのは安心感があると言えます。
窯業系サイディングのデメリット
次に窯業系サイディングのデメリットについても解説していきましょう。
窯業系サイディングのデメリットは主にその材質によるものが多く、
- 素材自体に防水性が無いため、防水性は塗料頼り
- 火に強いが熱を溜め込んでしまうため、遮熱性も塗料頼り
- 塗料頼りの部分が大きいため、塗料の効果を維持するためにメンテナンス頻度が高めになる
といった点がデメリットであると言えます。
そのため、初期費用こそ安く済んでも、定期的なメンテナンス費用や外壁塗装の費用で出費がかさむ可能性も考えられるでしょう。
サイディングの一覧比較
窯業系サイディングメーカー4選
窯業系サイディングを製造・提供しているメーカーを4つご紹介します。
サイディング自体の素材を大きく変更することはできないため、メーカーごとに大きな違いと言える差はありませんが、価格やシェア率による差やどんな方におすすめかといった点について解説していきます。
外壁の代表的なメーカーは下記の通りです。
- ニチハ
- ケイミュー
- 旭トステム
- アイジー工業
特にニチハとケイミュー主に選ばれる外壁材メーカーです。
ニチハ
まずは、ニチハについて解説しましょう。
シェア率が高くほとんどの建築業者・外壁塗装業者はニチハ製の窯業サイディング材を利用したことがあります。
ニチハの特徴は7種類のシリーズに分けられているという点と、マイクロガードという機能を有している点が挙げられます。
マイクロガードというのは汚れ防止機能のことで、空気中の水分で外壁表面に水の薄い膜を作ることで汚れが外壁に直接つかないように防止し、水の膜についた汚れは雨で洗い流されるため、汚れに強い性質を持ちます。
シリーズごとの違いについては下記の表を参照してください。
シリーズ名 | 特徴 |
---|---|
プレミアムシリーズ | 7シリーズの中で最も高品質かつ、最も高価格なシリーズ。長期保証付き。 |
Fuge | サイディング同士のつなぎ目が目立ちにくいビジュアル面に優れたシリーズ。15年保証付き。 |
COOL | 鏡面仕上げやMIX張り、立体感といった高いデザイン拡張性が特徴のビジュアル面に優れたシリーズ。 |
モエンエクセラード | 元々高い耐火性に加え、デメリットであった断熱性の低さを補った耐熱・断熱性に優れたシリーズ。デザインの種類も豊富。 |
モエンサイディングS | 温度や湿度の変化による外壁の変化を予防した性能が特徴。凹凸のあるデザインが特徴。 |
モエンサイディング-M・W | 厳密にはモエンサイディングMとモエンサイディングWという2種で、Mは強度・施行性に優れている。Wは寒冷地に適している。 |
無塗装品 | 下塗り処理のみを施しているサイディング材。柄の種類が豊富。 |
最大手という安心感や、豊富な選択肢の中からサイディング材を選びたいという方におすすめのメーカーです。
ケイミュー
続いてケイミューについて解説します。
ケイミューはニチハに継ぐメーカーで、ニチハとケイミューで窯業系サイディング材のメーカーであるといっても過言ではありません。
ケイミューは5種類のシリーズを展開しており、「親水性・耐震性・断熱性・防音性」といった性能に秀でています。
親水性はニチハと同じように、水で汚れを洗い流すことが可能です。
シリーズの特徴は以下の表を参照してください。
シリーズ名 | 特徴 |
---|---|
光セラ | 名称の由来である「光触媒」と「セラミックコート」が最大の特徴。光触媒は汚れを分解する性質があり、雨で汚れを流しやすくする機能がある。セラミックコートは色あせ防止性能に優れている。 |
Legerair | 光セラに銅を配合し、基材を気泡入りのものにしたバージョン。気泡の分軽量化されており、銅が配合されたことで防藻効果が向上している。 |
親水コート | 光セラが分解した汚れを洗い流すのに対し、親水コートは雨水が汚れの下を通るようになり、そのまま汚れを洗い流すことができるのが特徴。 |
親水パワーコート | 親水コートに「パワーコート」を追加することで、色あせ防止機能を高めたシリーズ。 |
無塗装品 | 下塗り処理のみを施したサイディング材。 |
ケイミュー製の窯業系サイディングは、ニチハと同じく大手シェアという安心感や、降雨量の多い地域など、親水性を活かしやすい場所に住んでいる方や、外壁の色あせが気になるという方におすすめです。
アイジー工業
アイジー工業は、基本的に金属系のサイディングを中心に展開しています。
そのため、窯業系サイディングはあくまでも取り扱っているだけで、シェア自体も数%とほぼ無いに等しいと言えます。
アイジー工業製の窯業系サイディングをあえて選ぶ理由はあまりなく、単純な性能面で見ても供給面で見ても他のメーカーのものを利用した方がいいでしょう。
逆に金属系サイディングであれば、アイジー工業製のものは40%のシェアを誇り、ニチハを上回っています。
アイジー工業製の窯業系サイディングは、元々アイジー工業製の金属系サイディングを利用していたという方におすすめです。
旭トステム
旭トステムは窯業はニチハと同じく、7シリーズで展開しています。
全体的な特徴として「耐候性・親水性・防藻カビ性」に優れていて、シーリングレス工法というものを採用しています。
[AT-WALL ガーディナル・ガーディナルSmart] | 旭トステム
シーリングレス工法とは、サイディングのつなぎ目であるシーリングを目立たなくする工法のことで、これによりつなぎ目が目立たない滑らかな外観になります。
旭トステムのシリーズについては下記の表を参照してください。
シリーズ名 | 特徴 |
---|---|
ガーディナル | セルフッ素コート・EXE30を使用。変色や色あせに対する30年保証。 |
ガーディナルSmart | セルフッ素コート・PLUSを使用。変色や色あせに対する15年保証。 |
AT-WALL EXE | セルフッ素コート・EXEを使用。変色や色あせに対する20年保証。 |
AT-WALL PLUS | セルフッ素コート・PLUSを使用。変色や色あせに対する15年保証。 |
AT-WALL15 | アクリルエマンジョン塗料を使用 |
AT-WALL14 | 落ち着いた雰囲気の暖かみが感じられるデザイン性の壁材 |
AT-WALL塗り壁 | 窯業系サイディング材を使った塗り壁系の壁材 |
セルフッ素コートというのが複数出ていますが、これは色あせや変色を防止する効果を持った素材で、EXEやらPLUSなどがついていますが、要するに保証期間が違うというだけのことです。
耐候性が優れているという特性上、塗料の色を綺麗に保つため、美観を維持したいといった方におすすめです。
窯業系サイディングの外壁デザイン
窯業系サイディングの特徴にしてメリットの1つである豊富なデザインですが、実際にどのようなデザインがあるのか、それぞれご紹介していきます。
デザインの種類はメーカーにもよるため、好みのデザインがあるかどうかでメーカーを選んでみるのも1つの選択肢と言えるでしょう。
ただし、壁材のデザインで選ぶ際には「塗料を塗った後の見た目」も考慮しなければならない点についても注意しましょう。
ツートンカラーなどもありますが、基本的に塗装は単色で塗りつぶすため、こだわったデザインの壁材を選んでも塗料次第で隠れてしまいます。
外壁そのもののデザイン性を維持したい場合は、クリア塗装などの透明な塗料をおすすめします。
レンガ・タイル
レンガ・タイル調のデザインは、実際にレンガやタイルを使った壁と違い、窯業系サイディング材の性質をもとにしているため、レンガやタイル特有の欠点を気にしなくてもいいといったメリットがあります。
レンガのクラシカルな雰囲気や、タイルの規則正しい雰囲気を再現できるでしょう。
このレンガやタイルの模様は、当然ながら実際にレンガのように積み重ねられていたりタイルを貼り付けたりしているわけではなく、印刷や塗装によって再現されています。
そのため、「コピー・ペーストのような全部同じ見た目ののっぺりとした見た目になるんじゃないか?」と思う方もいるかも知れませんが、レンガ柄はしっかりレンガそれぞれの細かな色合いの違いも再現されているため、違和感もほとんどありません。
欧米風の家や屋敷のようなデザインを求めている方におすすめです。
ストーン系
ストーン系、あるいは石積柄と言われている柄で、彫りの深い凹凸のあるデザインが特徴です。
タイルやレンガのような規則正しい柄ではなく、不規則な柄によって全面貼りながらも単調とは感じないデザインになっています。
ある程度彫りの深さを調整できるため、細かく入れることでシャープなデザインにしたり、逆に大きめに入れることで無骨な雰囲気にすることも可能です。
ウッド系
ウッド系、あるいは木目調と言われている柄で、木の質感のような木目のあるデザインです。
色合いによって雰囲気が変わるため、濃いめの色合いにすればシックな雰囲気、あるいはモダンナチュラルな雰囲気になり、薄い色合いにすれば木造に見えるような木の質感を強めた雰囲気になります。
木造特有の燃えやすいといった欠点も、窯業系サイディングは防火性に優れていて火に強いため気になりません。
ただ、当然ながらあくまでも板材を並べたような平坦なデザインのものが多く、丸太を使ったようなウッドハウスのようなデザインにする、というのは不可能です。
ナチュラルな雰囲気がお好みの方におすすめです。
ライン系
レンガ・石・木ときて、続いては金属系の外壁に見えるようなデザインのラインタイプは、金属系のメタリックな雰囲気が特徴で、一見すると金属系サイディングのように見えます。
金属系特有の錆も気にしなくていいため、錆びて見栄えが悪くなるということもありません。
凹凸あるデザインや金属系の雰囲気が好きな方におすすめです。
ベース
ベースは柄ではなく、下地となる部分です。
そのため、基本的な仕組みとしてはベースの上にアクセントとなる柄でデザインを施すといった形になり、ベースだけでアクセントを入れない場合は、単色全面貼りののっぺりとした見た目になります。
ごちゃごちゃした装飾が嫌いという方は、ベースのみをおすすめします。
窯業系サイディングの費用相場
続いては、窯業系サイディングを利用する際の費用相場について解説していきましょう。
窯業系サイディングは初期費用が安いというのが特徴ですが、新しく窯業系サイディング材に乗り換えるにはどの程度の費用が発生するのか、という点について解説します。
それぞれ張り替える場合、重ね張りする場合、窯業系サイディングに塗装を行う場合の費用について解説していきましょう。
張り替える場合
外壁の張り替え相場は大体150万円から300万円ほどと言われており、中でも窯業系サイディング材の張り替えは安くて130万円から最大で220万円ほどになります。
これは一般的な戸建て住宅における相場のため、家の規模や立地などによって価格は変動します。
外壁材を新しいものにするには、張り替えを行う必要があります。
張り替えとはその名の通り、外壁をまるまる別の物に張り替えてしまうことで、当然壁を別の素材、あるいは新しいものに交換する関係上、大規模な工事が必要です。
そのため、上記のように非常に高額の費用を必要としますが、外壁自体が新しくなるため、また20年近く外壁の耐用年数を伸ばすことができます。
重ね張りする場合
張り替えが高くて手が出せないという場合は、重ね張りといった方法も存在します。
重ね張りの費用相場は、壁を撤去しない分張り替えよりも安く、120万円から200万円ほどです。
窯業系サイディングの場合は100万円から180万円程度になります。
重ね張りは既存の外壁材はそのままに、その上から更にもう一枚の壁を取り付けるという施工方法です。
壁自体の厚みが増すため、防火性・防音性が増しますが、デメリットも当然存在していて、例えば施工自体の問題として隣に建築物があり、建築物同士の間が狭いとその部分の壁は重ね張りができません。
更に、壁をもう一枚追加するというのは重量が増加し、重量が増加することのデメリットとして「耐震性の低下」が挙げられます。
基本的に日本の建築物は地震対策として「揺れに合わせる」という方法を取っています。
揺れに抗おうとすると建物にその負担が一気に襲いかかるため、重量が増加するとその分揺れの負担が増していくため、地震に弱くなるということです。
塗装する場合
窯業系サイディング材は防水性などを塗料の性能に依存しているため、塗料の効果を切らさないように定期的なメンテナンスが欠かせません。
そのため、外壁塗装の価格というのは気になる所でしょう。
外壁塗装の価格相場は100万円前後です。
これは、使用する塗料・塗る面積などで価格が大きく変動するためで、塗料は性能・カラーの種類・耐用年数などで変動します。
最も高い塗料である無機塗料は耐用年数も最も高くて最大で25年持ちますが、逆に耐用年数の低いアクリル塗料は最も安い塗料です。
メンテナンス頻度が高くなりがちなので、安い塗料を使えばいいのかと言えばそんなことはありません。
外壁塗装の料金は足場代や人件費、諸々の作業代などの割合の方が多いため、安い塗料を使って何回もメンテナンスを依頼するより、高くても耐久性の高い塗料を使ってメンテナンス回数を減らした方が安く済む可能性もあります。
この辺りの事情は各人の懐事情や住んでいる立地の環境などで変わってきますので、塗料選びの際はさまざまな情報をもとに適した塗料を選ぶようにしましょう。
窯業系サイディングは定期的なメンテナンスが必要
窯業系サイディングには定期的なメンテナンスを必要としています。
耐火性に優れているものの、防水性能に劣るため、無塗装の外壁材部分を晒してしまうと雨水が侵食し、内部が腐食してしまうからです。
もちろん、今回ご紹介した各メーカーの努力によって親水性を向上させたりもしていますが、それでも他の耐水性に優れている壁材と比べてしまうと見劣りしてしまいます。
そういった足りない性能を補うために塗料でコーティングを施しますが、塗料は雨風に晒されることで劣化していくため、定期的に再塗装が必要です。
メンテナンスを検討すべき症状
外壁のメンテナンスを検討するべき症状としては、以下のような症状が挙げられます。
- チョーキング(塗料の分離)が起きている
- ひび割れや欠け、塗料の剥がれが起きている
- 苔やカビが生えている
- 汚れが落ちず、目立っている
- コーキングの弾性が失われ、ひび割れている
チョーキングとは、塗料の成分が分離することで表面に分離した樹脂が表れ、手で触れることで白い粉が付着する現象です。
塗料が分離してしまっているので、塗料本来の性能よりも劣化してしまいます。
本来は塗料が経年劣化することによって発生する劣化症状であるため、数年経過しなければ起きません。
ただ、施工時に塗料を十分にかき混ぜずに使用した場合などは、1年も経たずにチョーキングが発生する場合がありますが、当然これは施工ミスであるため、保証などの対象になります。
ひび割れや欠けは塗料が乾燥したり、塗装の下に水分や空気が溜まることで膨らみ、剥がれてしまったりすることで発生します。
塗装のひび割れや、外壁自体の小さい(3mm以下)ひび割れであれば塗装によって塗料がひびに浸透して埋めてくれますが、大きく深いひび割れは塗装だけでは補修できません。
また、台風などで運ばれたものや雹などが外壁にぶつかることで、物理的に外壁が損傷する可能性もあります。
苔やカビも、塗料が防カビ性・防藻性を発揮していない状態であるという証拠であり、外壁の劣化を進めてしまう原因です。
壁に水分が浸透すると腐食してしまい、腐食が進行することで柱などの構造部まで腐食してしまい、大規模な工事が必要になってしまう事態につながります。
単純に苔やカビが外壁を覆っている状態は見栄えが悪いだけでなく、カビは健康被害にもつながるため、早急な対処が必要でしょう。
コーキングはサイディング材の間に行う処理のことで、壁と壁の間に雨水が侵入しないように阻止したり、サイディング材同士がぶつかったり歪むことがないように固定する役割を持ちます。
これの打ち直しも外壁塗装の作業の一部として依頼できます。
正常な状態のコーキング材はゴム質の弾力がある感触ですが、経年劣化によってカピカピに乾いた状態になり、ひび割れたり黒ずんだりするため、知識が無くても劣化しているかどうかがわかるでしょう。
メンテナンスを検討するタイミング
メンテナンスを検討するべきタイミングにはいくつかあり、まず外壁自体に損傷が発生している場合が挙げられます。
そして塗料の劣化や耐用年数が近づいているタイミング、外壁自体の耐用年数が近づいているタイミング、大規模な工事をする際にまとめて外壁もメンテナンスするといったタイミングがあります。
外壁に耐用年数が存在する関係上、最終的には外壁の張り替えを行う必要がありますが、それまでは基本的に外壁塗装で十分です。
外壁塗装のタイミングとしては、単純に塗料の耐用年数に合わせたタイミングや、チョーキングやひび割れ・カビや苔が広がっているというような、目で見て把握できるような劣化症状が発生している場合が挙げられます。
塗料ごとに耐用年数があるため、それに合わせてメンテナンス周期を定めておくのが一般的ですが、耐用年数とは別に環境次第で劣化症状が発生する可能性もあるため、外壁の状態を定期的にチェックして問題があればその都度メンテナンスを依頼するのがいいでしょう。
業者の選び方
最後に業者の選び方について解説していきましょう。
数ある業者の中から質の悪い悪徳業者を選ばずに正しい業者を選ぶには、相見積もりが有効となります。
相見積もりとは、複数の業者で見積もりをしてもらい、それを比較する方法です。
相見積もりを行うことで、妙に安い業者や見積もりが適当な業者を見分けることができ、安全な業者を選ぶことができます。
外壁塗装や施工業者は数多く存在し、その大部分は地域密着型の業者となります。
そのため決まった大手企業を利用するというような安牌の選択肢を選ぶことは難しいため、自ずと自分が住んでいる地域を担当している業者を探す必要があります。
そして、業者を選ぶ際にはホームメーカーやホームセンターを選ばないようにしましょう。
というのも、こういったホームメーカーやホームセンターは依頼したらそこが作業を行うわけではなく、実際には作業を行う業者に依頼を投げています。
つまり仲介料が無駄に発生してしまい料金が高くなるため、それならば直接施工業者へ依頼する方が安上がりかつ自分で業者を選ぶことができるため、損をする可能性を減らすことができると言えるでしょう。