石材塗料のラグゼはどんな塗料?特徴や価格帯を解説
外壁塗装の訪問販売などでよく耳にする塗料に、ラグゼというものがあります。
そのため、ラグゼはどのような塗料なのか、他の塗料と比較して良いものなのか、気になっている方もいるはずです。
また、ラグゼは石材が混ざっているので見た目に大きな特徴があります。
その特徴故に、余計に迷う原因になるはずです。
ここでは、ラグゼの特徴、コストパフォーマンスを解説していきます。
石材塗料のラグゼはアペティー社が製造する塗料
外壁塗装の訪問販売を受けたことのある方は多いかもしれません。
そして、外壁塗装の訪問販売でよく耳にするのがアペティー社が製造するラグゼです。
そもそも、訪問販売自体に警戒心を持っている方は多いでしょう。
その場で契約を迫られたり、今だけお得といった文言をやたら強調したり、会社の実態がつかめないといったことがあるからです。
ただし、ラグゼ以外の石材塗料が訪問販売に使われることもあります。
たとえば、セラミック塗料なども訪問販売や悪徳業者が使用することの多い塗料として挙げられます。
ラグゼを含めて、石材塗料には怪しい印象がつきものと言えるでしょう。
石材塗料自体が悪いわけではなく、高級感を演出しやすいことから必要以上に高い値段で提案しやすい、といった事情があるようです。
では、石材塗料の中でもラグゼは信頼できるものなのでしょうか?
ラグゼは訪問販売からよく提案される
ラグゼは訪問販売でよく提案される塗料です。
そのため、最終的に訪問販売を信頼できるかどうかは、訪問販売している会社によります。
塗料だけでは判断できません。
特に株式会社みらい住宅開発紀行という会社から提案されることが多いようです。
株式会社みらい住宅開発紀行について、以下のようなQ&Aがあったのでご紹介します。
Q
先日、外壁塗装の営業で来ました。
会社の宣伝費を工事費に回し、モニターとなるような仕組みで工事価格を今なら下げられるといった内容でした。説明を受けた話程ではないなという印象。
営業マンの話では、20年くらいはもつという印象を受けていたので。
まあ、営業マンは売り込むのが仕事だし、商品のいいところを全面に押し出してくるのは当たり前かなとも思います。うちに来た営業マンに不信感はなかったのですが、ネットで「みらい住宅開発紀行」を検索すると悪い評判しかでてこないので、不安になりました。
外壁塗装も本当に考えないといけない時期にきたので真剣に考えようと思っていますが、上記の会社はやはり、よくないのでしょうか?
A1
リフォーム関係でいい会社は営業で訪問なんかしない。A2
単価は決して安くはありません。同等程度の価格なら粗悪品を使うか工事の手抜き・・・
さらに代金は契約時に手付金の支払いを求めるはず・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上のことが間違っていたら反論してください。信用とか以前の問題。
営業マンが回ってくること自体がおかしいです。
出典:YAHOO!JAPAN不動産| みらい住宅開発紀行という会社は信用できるところでしょうか?
株式会社みらい住宅開発紀行に関しては悪い噂が他にも見受けられました。
また基本的には、訪問販売自体信用しない方が良いという意見が一般的のようです。
人気のある会社は訪問販売をしなくても依頼が入るので、当然と言えば当然かもしれません。
実際に、年々訪問販売とのトラブルは増加傾向にありますし、2022/6月には外壁塗装の訪問販売会社2社に対して9ヶ月の業務停止命令がでました。
出典:国民生活センター | 訪問販売によるリフォーム工事・点検商法 消費者庁 | 特定商取引法違反の訪問販売業者2社に対する業務停止命令
そのため訪問販売はあまりおすすめではないということが結論になります。
そのうえで今回は、ラグゼについて詳しく解説していきます。
ラグゼがどのような塗料か知ることで、訪問販売を判断する材料になるでしょう。
ラグゼ塗料の特徴
次に、ラグゼ塗料の特徴をご紹介していきます。
訪問販売で契約するのはあまりおすすめしませんが、その訪問販売でよく提案されるラグゼ塗料はどうなのでしょうか。
ラグゼ塗料の特徴を複数ご紹介していくので、総合的に判断してください。
石材配合で独特の高級感
ぱっと見は大理石を連想させるような光沢、重厚感があり、キラキラしています。
ラグゼはこの見た目の点がもっとも大きな特徴と言えるでしょう。
コストパフォーマンスは決して高くない
ラグゼ塗料は石材が配合されていますが、この石材が機能面で何かプラスに働くというわけではありません。
あくまでも、見た目の高級感を演出するためのものです。
そして、ラグゼ塗料のコストには石材分のコストも含まれています。
石材という機能性のないものの分のコストもかかってくるので、ラグゼ塗料のコストパフォーマンスは決して高くはありません。
コストパフォーマンスが低くても、外壁をおしゃれにしたい方にのみ合っているでしょう。
具体的なコストに関しては施工業者によっても変わってきますが、他の塗料の2倍程度の見積もりだったという声もあります。
耐久性は無機塗料と同等レベル
ラグゼの耐久性は15年以上とされていますが、これに関しては他の塗料もおおむね同等です。
つまり、ラグゼは一般的な無機塗料に石材を入れたものという認識で間違いありません。
ラグゼと他の石材塗料との費用比較
ラグゼと他の石材塗料でどの程度の費用差があるのか、比較していきます。
石材分のコストはかかっていますが、耐久性を含む機能性は無機塗料と同等です。
塗料 | 目安単価 |
---|---|
セラミック系フッ素塗料 | 3,000~5,000円/㎡ |
アトモス | 10,000円~14,000円/㎡ |
ラグゼ | 12,000円/㎡ |
アクリル塗料 | 1,000~1,800円/㎡ |
ウレタン塗料 | 1,500~2,500円/㎡ |
シリコン塗料 | 1,800~3,500円/㎡ |
ラグゼはアトモスと比較すると、同程度の価格水準です。
フッ素塗料と比較すると、3倍程度の費用がかかります。
石材塗料以外のアクリル、ウレタン、シリコンなどと比較すると、10倍近く差がある場合もあります。
そのため、ラグゼの費用相場はやはり高めと言えるでしょう。
ラグゼを選ぶ場合の注意点
ラグゼの特徴や費用相場をご紹介しましたが、最終的には施工業者の提示価格が重要になります。
同じラグゼを使用していても、施工業者によって費用は変動します。
そのため、即決はせずに、必ず費用を比較すべきでしょう。
即決すれば割安になるといった営業を行う業者もあるかもしれませんが、そのような場合は比較したいという理由で断った方が良いです。
即決しなくても割引を適用してもらえる場合は選択肢に残し、即決しないと割引が適用されないのであれば選択肢から外してしまった方が良いです。
他の業者と比較させずに強引に契約を決めようとする業者は優良ではない可能性が高いので、ある意味大きな判断材料になるでしょう。
まとめ
ラグゼは石材塗料の一種で、アペティー社が製造しています。
訪問販売で提案されることが多いので、名前を聞いたことのある方が多いでしょう。ラグゼはコストパフォーマンスや耐久性よりは、見た目の高級感にメリットがあります。
逆に言えば、見た目以外の点で大きなメリットはないと考えられます。
見た目が好みであればラグゼも良いのですが、訪問販売での契約はあまり推奨できません。
優良な業者は訪問販売という手法を取る必要がないからです。
ラグゼを使用している業者であっても費用や内容が異なるので、比較検討してから最終決定するのがおすすめです。