外壁塗装の現地調査は何のため?現地調査が良い業者を見抜くポイント
外壁塗装の正確な見積もりは現地調査をしないと出せない
外壁塗装の見積もりを出す前には、必ず現地調査を行います。
現地調査の目的は、見積もりの内容を正確にすることです。
図面や建て坪などから大体の施工面積を出すことはできますが、壁面の劣化や損傷の状況は実際に目で見て確かめないとわかりません。
外壁塗装はメインの外壁の塗装以外にも、ベランダや外塀、雨樋などの外壁部以外の塗装や補修が必要になることがほとんどのため、実際の状況を確認しないと正確な見積金額を出すことができないのです。
外壁塗装の品質は業者の作業内容に依存するため、良い業者を選ぶことが最も重要です。
良い業者さんは、必ずきちんとした現地調査を行ってくれます。
もし既に見積書が手元にある場合は、見積書を出した業者さんが以下の調査をしっかり行ったかを確認してみてください。
外壁塗装の現地調査では聞き取り調査と建物調査を行う
現地調査の内容は、大きく『聞き取り調査』『建物調査』の2つに分かれ、さらに細かく分かれています。
1. 聞き取り調査
・色・仕上げのイメージ
・予算
・雨漏りなどのトラブル有無
2. 建物調査
・施工面積の測定
・前回の塗装の状況
・外壁の劣化調査
・外壁以外の塗装箇所の調査
・足場を組む位置
・周囲の交通状況
以下から詳しくご説明いたします。
1. 聞き取り調査では色や仕上がりなどを確認する
聞き取り調査で確認することは以下の4つです。
色・仕上げのイメージを共有する
せっかく外壁を塗り替えるのですから、家の雰囲気を変えるために色を変えたい場合があると思います。
また、仕上げとしてデコボコした模様等を付けることもできます。
サンプルや写真などを見せてもらいながら、提案してもらったり希望を伝えたりします。
予算が決まっている場合は伝える
もし具体的に予算が決まっている場合は、この時に伝えます。
ただ、外壁塗装は相場が良く分からないと思いますので、予算が特に決まっていない場合は複数パターンで提案してもらった上でパターンごとの違いを説明してもらうと良いでしょう。
また、自治体から補助金や助成金が出る場合もありますので、事前に調べておくと良いでしょう。
雨漏りやヒビ割れなどトラブル有無を確認
既にご自身で把握されている、雨漏りやヒビ割れなどがありましたら、この時に塗装業者に伝えておきます。
先に言っておくことで、建物調査をする際に気になっている箇所を確実に確認してもらうことができます。
外壁塗装のサインについてはこちらをご覧ください。
2. 建物調査
聞き取り調査の後、実際に建物の状態を確認していきます。
屋根裏やベランダなど屋内を通る必要があるため、建物調査の間もご自宅で待機していただくことになります。
施工面積の測定
外壁塗装の価格は施工面積に単価をかけて計算することが多いため、施工面積の測定はとても重要です。
図面がある場合は、事前に渡して置くことで施工面積の測定がスムーズになります。
前回の塗装の状況
いままでの塗装の回数や内容がどのようなものだったかによって、下地処理の大変さが変わってきます。
外壁の劣化調査
塗装の劣化具合はもちろん、ヒビ割れ(クラック)や苔のつき具合、コーキング(防水材)の劣化具合、鉄部の錆びの状況などを調査します。
また、屋根に上って屋根塗装の必要性も調査します。
外壁の劣化が進んでいる場合は、外壁よりもさらに日差しを浴びる屋根が劣化していることが多いためです。
屋根塗装も外壁塗装も、ほとんどの場合足場を組んで施工しますので、同時に行ってしまったほうが割安になるため、一緒に提案する業者さんが多いです。
外壁塗装のサインについてはこちらをご覧ください。
外壁以外の塗装箇所の調査
外壁塗装では、外壁だけではなくベランダや雨樋、雨戸、サッシなど細かく調査します。
外壁以外の部分の方が、雨漏りなどの原因になることが多いため、念入りに調査します。
足場を組む位置
外壁塗装では足場は絶対に必要なので、どこにどのように足場を組むのかを調査します。
塀と外壁が狭い箇所や隣家が近い所、壁が入り組んでいる個所などを把握しておきます。
周囲の交通状況
ご自宅が公道に面しているか、近くに駐車スペースがあるか、作業車が通れる道幅か、などを調査します。
近くに駐車できない場合は、運搬の手間が多くかかるため、事前に把握しておきます。
まとめ
現地調査で行うことは非常に多くありますが、どれも適切な施工のために必要な項目です。
現地調査をきちんとせずに見積もりを出す会社は施工もいい加減に行う可能性が高いため、注意が必要です。
業者選びの一つの基準にすると良いでしょう。