【外壁塗装日記~工事1日目】足場設置で塗装職人の作業効率は変わる
塗装工事1日目~ご挨拶と足場設置の巻
今回ご協力いただいたのは、株式会社小川建装という会社さんです。
こちらの会社さんは、20年以上リフォーム工事を請け負っていて、地元でも有数の塗装会社さんです。
今回は、こちらの会社さんの塗装工事にお邪魔しました!
まずは足場の基礎の組み立て
工事1日目は、足場設置作業を行います。
職人さんの朝は早い。朝の8時30分からお仕事開始です。
始めに家主様にご挨拶してから、足場設置を開始します。
足場
2階以上の高所で作業する際、足場は必ず設置します。
現在は主流となっているのが、「ビケ足場」という、組み立てや解体等がハンマー1本でできる足場です。
ちなみにビケ足場というのは株式会社ダイサンが開発した商品です。
世の中には「ピケ足場」と言っているサイトもございますが、そちらは間違いです。
足場の部品設置
まずは、足場組立図面通りにアンダーベース(敷盤)を各所に配置します。
アンダーベース(敷盤)とは、足場を支えるための部品になります。
そしたら、各所に必要は支柱、手すり、ブラケット(留め具)、踏板などの部材を配置します。
以下の写真のように、各所に足場に必要な部材が準備された状態にします。
足場の組み立て
準備後、どんどん足場を組み立てていきます。
まずは、ジャッキベースと敷板(アンダーベース)を組み合わせて足場の土台を作っていきます。
二つの部材を組み合わせたら、支柱 (縦の棒)を差し込みます。
そしたら、今度は手すり(横の棒)を各ジャッキーベースと繋ぎ合わせます。
ビケ足場の特徴として、この手すりと支柱を繋ぎ合わせる際、支柱には穴がついており、なおかつ手すりは支柱の穴にはめ込めるように手すりの先は直角に曲がっています。
この二つを組み合わせて、上からハンマーで叩けば簡単に足場を組み立てることができるのが、ビケ足場の特徴です。
それでは、支柱の穴にはめ込んだ手すりの先を、上からハンマーで叩いて奥まで差し込んで固定します。
組み立て中はカンカンとハンマーで叩いてる音が鳴ります。
工事は日中行いますので、音が気になってしまう方がご近所にもいらっしゃるかと思います。
足場工事自体は、1日くらいかかります。(家の規模によっては2日以上かかる場合もあります。)
トラブルを回避するためにも、事前にご近所様への挨拶周りと家主様への挨拶は必須です。
支柱と手すりをセットしましたら、踏板を繋ぎ合わせます。
ここは職人さんが立つ場所になりますので、しっかりと固定します。
こんな感じでどんどん組み立てていきます。
お次は、「筋交い」という鉄の棒を取り付けます。
筋交いを取り付けないと足場の構造上不安定になりますので、補強するために支柱と支柱の間に斜めに取り付けます。
家の構造でもそうなんですが、ただ縦と横で長方形に土台を組み上げていっても、横から強風などの横からの力を受けたとき、長方形の土台がひし形になります。
それを防ぐために、長方形の対角線に筋交いを入れて横からの力に対抗できるようにします。
さて、こちらで足場の組み立ては完成しました。
今回は2階建てのお家ですので、そこまで大きな足場が必要になるわけではありませんが、マンションなど大規模な建物になっていくと足場設置に時間がかかるのもうなずけますね。
足場に養生ネットをかける
次に、養生ネットをかけていきます。
ネットをかける理由として、ご近所に水しぶきや塗料、粉塵等が飛ばないようにするために行います。
特に塗料は、手や顔、植物等についたら、すぐに落とそうとしても簡単には取れないためです。
また塗料を塗る前に、外壁を高圧洗浄する必要があるのですが、使用する機器の水圧が強いため、ご近所に水しぶきが飛ばないようネットをかけます。(高圧洗浄の理由は後ほど。)
早速ネットをかけていきましょう。
風で飛ばないように、支柱に紐で括り付けます。
さて、ネットも無事かけ終わりました。
これで足場設置完了でございます。
アドバイザーのコメント
高い場所での工事ではなんでもそうですが、必ず足場を組んでから工事をするのは安全上、必須になります。
(足場組まない工事は効率も悪く、非常危険なため滅多に行いません。)
足場を組み立てるときに大事なことは、塗装職人が安全に、そして安定して作業を行えるかどうか、です。
ちなみに巷ではよく足場代無料!など謳っている会社さんがありますが、足場代無料はあり得ません。
なぜなら工事をやる上で足場は必要不可欠ですので、人件費と足場の部材費が無料ということと同義です。
つまり反対に、工事費用の他の項目で費用が増えている可能性が高いので、ご注意ください。
今回、足場を担当したのはこちらのお二人です。
最初は2人で終わるのだろうか…と場違いな心配をしていましたが、作業が早いのなんの!さすが職人さんだなあと感嘆しました。
撮影のご協力ありがとうございました!
次回は高圧洗浄の作業に入ります。