【お任せOK?】外壁塗装の近隣挨拶、トラブル回避のマナーを解説
この記事はこんな方向けです
- これから外壁・屋根の塗装工事を行う人
- 初めて外壁塗装工事を検討している人
- 近隣あいさつはすべき?しなくてもよい?と1回でも気になったことがある人
わが国には、これからお世話になる相手や迷惑をかけてしまった相手に誠意を持って挨拶・お礼をするという美しい文化があります。
外壁塗装の工事が始まる前には、現場周辺のお宅にご挨拶をするのがマナーです。
現代では、マイホームのメンテナンスが必要なのはお互いさまですから「わざわざ挨拶なんてする必要はない」と考えている方も多いようです。
しかし、お互いが気持ちよく生活するためにはご近所への配慮は大切です。
おっくうな場合、業者にお願いして挨拶をしてもらった方が今後も近所付き合いでもトラブルを抱えることがありません。
この記事では、外壁塗装の近隣挨拶について以下のことを解説します。
この記事でわかること
- 挨拶した人、しなかった人の理由
- 近隣挨拶は業者に任せてもよい
- 挨拶をしておくべき範囲
- 用意する粗品の金額の目安
ご近所への挨拶はした?しなかった?
当社に加盟している塗装業者に協力をいただいて、実際に外壁塗装をした方から「ご近所への挨拶はした?しなかった?」のアンケートを実施しました。
多くの方が外壁塗装の工事前に「ご近所に挨拶をした」と回答しています。
「挨拶をした」派の理由
工事前に「挨拶をした」と回答した方に理由をお伺いしました。
- 塗装業者と近所の方のトラブルを防ぐため
- ご近所の方に不自由をお願いするため
- 以前、近所の方が外壁塗装をしたときは挨拶してもらったため
- 挨拶をしなかった人のことを悪くウワサしている人がいたため
とても前向きな理由から防衛策っぽい理由までさまざまですが、礼儀の範囲として挨拶は欠かせないと考えている方が多いようです。
「挨拶しなかった」派も「不要」だとは考えていない
アンケートでは30%の方が「挨拶はしなかった」と回答しています。
こちらの理由も見てみましょう。
- 塗装業者が挨拶するので、挨拶は不要だといわれたから
- 挨拶をすると、かえって気を使われそうだから
- 自宅の周囲に敷地が接した住宅がなかったから
「挨拶はしなかった」という方の理由を見ると、どれも「別に挨拶なんて要らない」と考えているわけではないようです。
むしろ「挨拶をするべきだけど、かしこまってしまうと逆に気を使わせてしまう」と裏の裏まで考えた末に遠慮しているくらいです。
工事前に挨拶は自分でするべきか?
外壁塗装の工事が始まる前には、塗装業者の営業マンや実際に作業を行う職人が近隣の住宅に挨拶回りをします。
すると「塗装業者が挨拶してくれるし、依頼主としての挨拶は不要かな…」と感じる方もいるはずです。
先ほどのアンケート結果でも、やはり「業者が挨拶してくれるから」という理由でご近所への挨拶を見合わせた方がいましたが、それでもご依頼主さま自身が挨拶をするべきなのでしょうか?
基本的には塗装業者にお任せでもOK
外壁塗装の工事前の挨拶は、基本的に塗装業者にお任せしておけばOKです。
むしろ、実際に施工する塗装業者でないと説明を尽くせない情報もたくさんあります。
- いつからいつまで工事をするのか?
- 工事中は騒音や水・塗料・ホコリの飛散があるのか?
- 工事中は工事車両の出入りや駐車があるのか?
- 洗濯物を干せない日があるのか?
こういった情報は、ご依頼主の方では詳しく説明できないので、塗装業者が責任を持って説明するべきでしょう。
何らかの迷惑がかかった場合に苦情を受け付ける窓口として、塗装業者の電話番号を通知しておく必要があるので、やはり塗装業者の挨拶は必須です。
塗装御者としても、工事のご挨拶は営業活動の一環としてとらえています。
「これから当社が塗装工事をします!完成したらぜひ見てください!」とアピールする大切な機会になるので、むしろ塗装業者は積極的に挨拶回りをするものなのです。
挨拶のために「挨拶文」を用意するべき?
工事の内容や期間などをお知らせするためには「挨拶文」を用意しておくと良いでしょう。
ただし、挨拶文で周知する場合は、塗装業者が用意してくれるのが普通です。
「◯月◯日は高圧洗浄のため屋外の物干しなどは控えてください」といった内容の通知に間違いがあっては大変なので、ご依頼主さまはタッチしなくても問題ありません。
両隣・真裏・道向かいには直接の挨拶がベター
基本的には塗装業者にお任せでOKでも、やはり直接の迷惑や不都合を感じさせてしまう範囲のお宅には、ご依頼主の方が直に挨拶をしたほうが良い場合があります。
敷地いっぱいに住宅が建っている場合は、隣のお宅から見れば足場が建っているだけでも圧迫感があって不快に感じるでしょう。
わが家が外壁塗装の工事をしているわけでもないのに、窓から覗かれているような気がするので不快だという方もいます。
高圧洗浄や吹き付け塗装などでは隣のお宅まで水しぶきや塗料が飛散するし、塗料が放つ独特なニオイが気になるという方も少なくありません。
塗装業者が挨拶回りをしてくれているとはいえ、直接の迷惑や不快感を与えてしまうお宅には、ご依頼主の方が直接挨拶をしておくほうがベターでしょう。
具体的には、次のお宅には直接の挨拶が望ましいといえます。
- 左右の両隣
- お家の真裏
- 道路をはさんで真正面
ほかのご近所は塗装業者にお任せしたとしても、この4軒だけはご依頼主の方が直接ご挨拶をしておきましょう。
どこまで挨拶するべきかを図解
外壁塗装の工事が始まる前に、どの範囲まで挨拶をしておくべきなのかを図示してみました。
まずはこちらをご覧ください。
まず、あなたのマイホームを中心に、左右両隣・真裏・道向かいの正面のお宅には、塗装業者だけにお任せせず、ご依頼主さまが直接挨拶をしたほうが良いでしょう。
基準となる考え方は「敷地が接しているか?」です。
区画が不規則で、自宅の真裏が2軒の敷地と接しているなら、2軒とも挨拶をしておきましょう。
道路をはさんで正面のお宅は、たとえある程度は幅員が広い道路でも、工事車両が目の前にとまっていることで迷惑をかけやすいため、ご依頼主さまが直接挨拶をしておくほうが賢明です。
あなたのマイホームからみて「斜めの位置にある」というお宅には、必ずしもご依頼主さまが直接伺うべきではありませんが、騒音や飛散を考慮すれば、塗装業者による挨拶は必須です。
できる限り無関係ではないと思われる広い範囲に挨拶をしておくことは、とても丁寧な対応だといえます。
しかし、広範囲にわたって挨拶をするのはご依頼主さまにとって大きな手間になります。
特に影響がないようなお宅にまで挨拶をしていると、ご近所の間で「広い範囲に挨拶をするべき」という前例を作ってしまい、かえって迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
ご依頼主さまが挨拶をするのは、直接の迷惑や不都合を強いてしまう範囲だけにとどめておき、あとは住宅の並び方などを見ながら塗装業者にお任せしておくのがベストだといえます。
挨拶の粗品はなにを用意するべきか?
外壁塗装の工事前の挨拶では、口頭での挨拶に加えて粗品をお渡しするのがマナーです。
しかし、何軒かにわたって挨拶のための粗品を用意していると、それだけでも出費がかさんでしまうようで気が重たくなりますよね。
ここでは、挨拶の際に用意する粗品の疑問について解説します。
相場は500円前後?相手が気を使わない範囲内で!
挨拶のために用意する粗品は、おおむね500円前後の生活用品が良いといわれています。
- 洗濯洗剤
- 食器用洗剤
- 食品用のラップ類やアルミホイル
- 自治体指定のゴミ袋
- ジッパー付きの保存袋(ジップロックなど)
- タッパなどの保存容器類
- タオル
代表的なお品はこれらの生活用具ですが、高価なものを用意する必要はありません。
お中元やお歳暮のように「ある程度の体裁が整ったお品」を用意する必要はまったくないので、ほんの気持ち程度で十分です。
「相場は500円前後」といわれてはいますが、ここで挙げた品物だと相場は300円前後になるはずです。
スーパーやドラッグストアで安売りになっているものでも、100円均一のショップで売られているものでも構いません。
外壁塗装の工事前の挨拶は「何を配った」が問われるのではなく「ご迷惑をおかけすることをご容赦ください」とお願いに伺ったという事実のほうが重要なのです。
あまり高価な品物を用意してしまうと、かえって相手に気を使わせてしまいます。
ご近所が外壁塗装などのリフォーム工事をする際に「以前いただいた品物と同等のものを配らないといけない」という前例を作ってしまうでしょう。
見栄をはらずに「相手に気を使わせない」のがマナーだと心得ておきたいですね。
『のし』は「ご挨拶」がベター
粗品を用意する際には『のし』をつけるべきかという疑問がありますが、のしをつける場合は「ご挨拶」がベターです。
「粗品」と書くのも間違いではありませんが、そこまで謙る必要はありません。
ほとんどの塗装業者が「ご挨拶」と書くので、ここは真似しておけば問題ないでしょう。
のしの貼り方は、品物にそのまま貼り付ける『外のし』で構いません。
もし、のし紙を貼り付けるのが難しい形状の品物や、のし紙よりも小さな品物を選んだ場合は、100円均一ショップなどで紙製の小さな手提げ袋などを購入して入れると良いでしょう。
品物のお値段以上に細やかな気づかいを感じられる小技です。
塗装業者が用意する場合が多い
挨拶のための粗品は、ほとんどの場合、塗装業者が用意してくれます。
塗装業者は新たに工事を始めるたびに挨拶回りをするので、業者に依頼して粗品用の名入れタオルなどを用意しています。
工事の見積もり書に雑費が計上されていれば粗品代も含まれている可能性があるので「直接ご挨拶にいきたいお宅がある」と伝えれば分けてもらえるはずです。
もし、塗装業者と同伴のうえで挨拶に回るのであれば、塗装業者の粗品の価値を大きく超えるものを用意しないように心がけましょう。
挨拶回りは工事前のマナー、丁寧な対応ができる塗装業者を選ぶぼう!
外壁塗装の工事に取り掛かる前には、迷惑や不都合をかけてしまうご近所に挨拶をするのがマナーです。
単に「マナーだから」という理由だけでなく、挨拶回りをしたほうがムダなトラブルも避けられるので、欠かすべきではないでしょう。
外壁塗装の業者には「激安!◯◯万円パック」などと称して相場よりも安い工事費用を宣伝している業者がいますが、こういった業者では丁寧な挨拶回りはあまり期待できません。
付帯部分をオプション扱いするなど、結局は相場と大差のない価格になることが多いので、丁寧な対応をしてくれる評判の良い塗装業者を選びたいですね。
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