【手遅れになる前に】外壁塗装は必要ない?しないとどうなる?必要性も含めて解説
外壁塗装はお金もかかるし、定期的に行わないといけないので「必要ない」と思いたいですが、現実はそんなことありません。外壁塗装は一部の外壁材を除いて絶対に必要です。
後回しにしていたり、ついつい先延ばしにしていると工事費用は100万円も違ってきたり、家の寿命を縮めかねません。
せっかくのマイホームなら長く大切に使いたいですよね。
この記事では外壁塗装を必要な人から、やらないとどうなるのかを解説します。
この記事でわかること
・外壁塗装がいるお家・必要ないお家の違い
・外壁塗装をしないとどうなる?
・外壁塗装は何年おきにするべきか
外壁塗装は必要ない?アンケートで必要性の認識を調べてみました
住宅において外壁塗装を検討する一番のきっかけは、「外観が汚くなってきたから」という理由が多いです。
外壁塗装は、その住宅の耐久性を維持するために必須のものであり、一見汚くみえなくても既に塗装の必要性が発生している住宅もあります。
逆を言えばどれだけ汚れていても美観を気にしないのであれば、その観点からは外壁塗装の必要性はありません。
より正しくその外壁塗装の必要性、重要性の理解が広まってほしいと思い、その問題提起も兼ねて、まずは現状把握のためにアンケートを実施しました。
外壁塗装の必要性を感じていなかった人は2割
外壁塗装パートナーズに外壁塗装の見積依頼をされてきた方100人に、住宅購入時に今回のように将来外壁塗装が必要になることを知っていたかどうか?のアンケートを取った結果、21%の方が「知らなかった」と答えています。
なぜ将来の外壁塗装の必要性を知らなかったのか?
現在の一戸建ての外壁は、以前のモルタル外壁からサイディングボードへと移り変わっています。
モルタル外壁は新築施工時においても塗装工程が発生するため、将来の外壁塗装の必要性を認識している方が多いものの、最近はサイディングが外壁の主流です。
サイディングは工場で成形、塗装され現場納入されますので、新築施工時においては塗装工程は発生せず、ボードを組み立てていく工程のみ見学することができます。
これが将来の塗装の必要性を感じさせない一番大きな要因であると思われます。
(外壁塗装パートナーズに塗装の見積依頼をされた方のうち、1回目の塗装の方の外壁は、77%が新築施工時に塗装工程が発生しないサイディング・ALCでした)
外壁塗装が「必要ない」お家はごく少数
外壁塗装が必要ない外壁材
外壁塗装が必要ない外壁材は下記の2点です。
・タイル
・レンガ
ただし、間違えやすいのはタイル調のサイディング外壁です。
これはサイディングですが「タイルっぽい見た目」なだけなので外壁塗装が必要です。
最近のタイル調の外壁は見た目だけでは見分けがつきにくいです。
ただ、タイルの場合サイディングより100~200万円ほどとかなり高いので、外壁の価格がやたら高額だった記憶があればタイルの可能性が高いです。
ただし、外壁でパッキンのようなコーキングがある場合、劣化するので補修が必要になります。
そもそも外壁塗装はなぜ必要なのか?
そもそも外壁塗装はなぜ必要なのかを解説します。
その理由は、外壁材自体に防水性がないため定期的にコーティングしてあげる必要があるためです。
外壁材自体が水に強くないって意外ですよね。
外壁を守っている塗料のコーティングは日々、雨風や紫外線にさらされてるので10年ほど経つと劣化して防水性を失ってしまいます。
そのため、新しく壁を塗り直す必要があるのです。
外壁塗装アドバイザー
金井のコメント
外壁塗装をしないとどうなる?手遅れになる前に見極めたいサインも解説
外壁塗装をしないとどうなってしまうのでしょうか?起こりうるリスクを下記にまとめてみました。
・見栄えが悪くなる
・外壁にコケやカビが生える
・外壁にひび・割れが起こる
・雨漏りが起こる
・リフォーム費用が高くつく
・外壁張り替えが必要になる
それぞれ下記で詳しく解説していきます。
見栄えが悪くなる
10年前後経つと外壁の塗料は劣化していき、色があせてきます。
また、塗膜が落ちるので汚れも落ちにくくなり見栄えが悪くなります。
多くの方は、10年前後経っていて汚れや色あせが目立つようになってきたから外壁塗装の検討を始めたという方が多いです。
外壁にコケやカビが生える
外壁の防水性が落ちたまま放置していると、外壁が水分を含み安くなるためコケやカビが生えてくるようになります。
ただし、周りの環境や風通しによってもコケなどは生えやすくなりますので例外もあります。
低い所ではスポンジを使って掃除するなどの対処はできますが、高い所や防水性を取り戻すなら業者に頼んで工事をしてもらう必要があります。
外壁にひび・割れが起こる
特にモルタル外壁の場合、ひび・割れは起こりやすいです。
ただし、1mm以下の幅のひび割れなら特に問題はありません。
ヒビの大きさ | 補修の必要性 |
---|---|
1mm未満 | 問題なし |
1mm以上3mm未満 | 補修時期 |
3mm以上 | すぐに補修が必要 |
ただし、1mm以上になってくるとひび割れ部分から雨水が入ってきてしまう幅になってくるの補修を検討しましょう。
外壁塗装はひび割れの補修をしてから、塗料の塗り直しでモルタル外壁の防水性を保つ工事を行います。
リフォーム費用が高くなる
ひび割れやコーキングの割れ・劣化が進行している場合、塗装以外の補修箇所が多くなってきます。
そのため、塗装以外の補修費用として余分に費用がかかってしまうので少し早いかなぐらいの方が安く塗装を行えることが多いです。
雨漏り・木材の腐食・シロアリ被害が起こる
外壁のメンテナンスを行わないと、コーキングのひび割れ・外壁のひび割れがひどくなり雨水が入り込みます。
お家の内部は多くの方が木材なので、水分が木材を濡らし腐食・シロアリ被害にあってしまいます。
また、木材で吸いきれなった水分は雨漏りとして天井や外壁を濡らし、じめじめとしたお家になってしまいます。
外壁張り替えが必要になる
万が一、木材の腐食やシロアリ被害が進んでしまうと外壁の塗装だけではどうしようもありません。
外壁を一旦取って新しい外壁に張り替えるといった内部からのリフォームが必要になります。
当たり前ですが、その分費用はかさみ外壁塗装より50-100万ほど高くなります。
リフォーム工事の種類 | 劣化の進み具合 |
---|---|
外壁塗装 | ☆☆★(軽度) |
外壁の重ね貼り | ☆★★ |
張り替え | ★★★(重度) |
外壁塗装は何年おきにするべきか?
外壁塗装パートナーズに問合せを頂いた、3285人からデータでは上記のようになります。
外壁塗装の年数に関してよくある質問をまとめて回答しました。ぜひ、気になる箇所を下記よりチェックしてみてください。
※各項目をクリックすると飛べます。
①築5年での外壁塗装
②築10年での外壁塗装
③築15年での外壁塗装
④築20年での外壁塗装
①5年で外壁塗装
新築から5年という時期では早めの時期ですが、状況によって適している場合もあります。
それはクリア塗装を行いたいという場合です。クリア塗装は透明の塗料で外壁塗装を行うことです。
外壁材のデザインが気に入っているという方にデザインを残しつつ防水性を保つ工事ができます。
クリア塗装は築10年を超えてくると劣化度合い的にできなくなってしまうので、早めの時期での塗装が向いています。
新築時の外壁には低耐久の塗料が使われていることが多いので、5年という早めの時期にクリア塗装をする選択は理にかなっています。
②築10年での外壁塗装
築10年での外壁塗装は早くも遅くもない、ベストタイミングの1つです。
実際に、10年外壁塗装を検討し始める層が一番多いです。
ハウスメーカーの10年点検もこのタイミングで行うことが多いので点検をきっかけに外壁塗装を検討し始める方も多いです。
業者ごとの特徴については下記にまとめてみましたので確認してみましょう。
業者 | 工事の価格 | アフターケア | スキル | 品質 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
大手ハウスメーカー | とても高い | ◎ | 〇 | メーカー保証などが手厚い | 中間マージンがかかるため工事価格が高額になる |
リフォーム業者 | 高い | 〇 | △ | 幅広い工事に対応できる | 実際の施工は下請けに投げるだけ |
工務店 | 高い | 〇 | △ | 主に新築に対応 | 施工は下請けが受け持つ |
ホームセンター | 高い | 〇 | 〇 | ホームセンター独自の保証がある | 実際の施工は下請けに投げるだけ |
塗装専門業者 | 安い | ◎ | ◎ | 外壁塗装に特化 | 低価格で高品質 |
塗装以外の専門業者 | 普通 | △ | △ | ほかの工事の「ついで」にすることが多い | 元塗装業者なら期待度は高い |
③築15年での外壁塗装
10年目の次に検討する層が多い年数です。
築15年では外壁の塗膜の劣化が激しく、汚れや色あせがかなり目立つようになってきます。
また、外壁を触ると手に白い粉がつく「チョーキング」もほぼ確実に出てきます。
前回、塗装時に高耐久の塗料を使っていれば15‐19年ほどはもつのですが、新築時に使われる塗料は「アクリル塗料」という8-10年ほどの耐久性です。
ですので、新築から15年経ってもまだ2回目の塗装をしていない場合お家の寿命を縮めかねませんのでスグに専門業者に外壁を見てもらうことおススメします。
④築20年での外壁塗装
築20年で「まだ外壁塗装をしたことない」という方は正直、「放置しすぎ」です。
前回の塗装で、フッ素・無機塗料を使ったお家でも塗装の時期と言えるのでまずは塗装店に点検をお願いしてもらいましょう。
外壁塗装パートナーズでは、お住いの地域の塗装点を無料で紹介~見積りまで行えますので是非お気軽にお問い合わせください。
→ 見積もり依頼はこちら
まとめ
外壁塗装はお家の寿命を保つ為に必要な工事です。
ただし、タイルやレンガの一部の外壁材は必要ないですがごく少数のお家でしょう。
外壁塗装は高額だし、どの業者に頼んだらいいのかわからず後回しにしがちですよね。
そこで外壁塗装パートナーズでは、地域の選び抜いた塗装店だけをご紹介し外壁塗装を気持ちよく行えるお手伝いをしています。
ご利用は「完全に無料」ですので、そろそろ塗装の時期かな・・と思う方はお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
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外壁塗装をしないとどうなりますか?
外壁の劣化や雨水がお家の内部まで侵入し、最悪の場合外壁の張替えが必要になります。工事費用は外壁塗装の1.5-2倍ほど高いです。
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外壁塗装がいらないお家はありますか?
基本的にありません。ただし、一部の外壁材は外壁塗装が不要です。詳しくはこちら。
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サイディングの外壁塗装は必要ないですか?
サイディング外壁は塗装は必要です。外壁材自体には防水性がないの10-15年おきに塗り直しましょう。
外壁塗装は『外壁材』にとって、『バリア』の役割を持っていると思っていただければと思います。
しかし、時間と共にその効果も弱くなってしまいます。
バリアが無いと外壁材そのものがダメになってしまい、あとから塗装ではもうどうにもならないのです。
バリアは回復ではなく、ダメージを防ぐものだという事を理解しておくことが重要です。